2005-07-26

残酷

今日は、残酷な光景を目にしてしまった。帰り、坂道を自転車を押して歩いていると異常に近くで蝉の音が。ぱっと顔を上げると、そこには蝉をわしづかみにした少年とその連れ。両脇を圧迫された蝉はとりあえず切れ目なく鳴き続けていた。哀れ、蝉。一週間の命やのに、少年に捕らえられたが、きっとこれ、最後。しかし、それとは対照的に満面の笑みを浮かべた少年を見ると、なんだか微笑ましくも思えたりするのだ。

それはそうと、今日はアメリカから友達が帰って来た。大学の時の友達では、彼女の帰国がラストだ。早く行った子は3月くらいから、そうして今回帰ってきた友達もちょうど1年前の今くらいに日本を経った。卒業してから、ばらばらと友達や自分が出国していく流れを見ていると、3、4ヶ月は結構長いな、と思ったものだけど、1年経ってみるとその数ヶ月の差はなんてことはない。むしろ、早い……!!!あっという間です。一人の友達が関空まで迎えに行っていたようなので、その子の携帯に電話してみようにも、なぜかメモリに入っていなくて、メールするとむこうから電話がかかってきた。その子しゃべること自体も相当久しぶりだったのだけれど、しゃべったことと言えば、『目が霞む……』とかそういう話ばかりで。

そう、ほんとうに今日は目が霞む。午後くらいから目が疲れまくっている。しかし、気合で読みかけの本が読めた。中島らも著『しりとりエッセイ』。タイトルが毎回しりとりになっているのだ。しりとりから始まって、最後はフランス語ではじめにかえると言う意味のルフランで終わった。相も変わらず、らもの著書をしらみつぶしに読んでいるつもりなのだが、まだ読んでいないのが何冊かある。読むのが楽しみな反面、全部読みきってしまう日が来ることを考えると、言いようの無い切なさが募る。

ともあれ、友達も無事に帰国してめでたいなぁ、という7月26日の夕方なのです。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。