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2020-10-30

マスキングテープ

ある日、しょうこさんがこんな提案をしてきた。日本に帰ってきたこととか、結婚したこととか、そういうのをひっくるめて何かお祝いをしたいのだけれど、普通のものをしても面白くないから、マスキングテープをつくるっていうのはどうかな、と。

それを聞いた時、な、何やこの素敵な提案は!!!!とひっくり返りそうになるのを抑えつつ、ぜひお願いします!!!と返事をした。

オリジナルのマスキングテープをつくれるのは知っていたけど、実際に作ろうとしたこともなかったので全くの未体験ゾーンやったけど、しょうこさんがいろいろセッティングをしてくれて、入稿する段になった。入稿も、普段illustratorを使うといっても、自分でプリントアウトして使っているだけなので、そんなに綿密な細かい入稿のルールは関係なかったけど、やはり外部に入稿するということで、何回かNGを食らい再入稿を繰り返す日々。いやぁ、勉強になる。

そして、そんなエンドレスにも思えた入稿(先方の人の方が困ったやろうな……。)も完了し、待つこと10日弱。

ついにマスキングテープがやってきたのだ!!!もう、箱を見るだけで大興奮やったわけやけど、ひとつづつあけるにつれ、失神しそうなくらいにうれしい。うわわああああああああ!!!!illustratorの画面上でやったやつが、現物になって手元に、あ・る!!!

めちゃくちゃ感動してしまった。うれしかったのでインスタにあげてみると、「買いたい」と言うてくれる人もいてそれにも感動。そしてマスキングテープをつくる方法などを改めて自分で調べたけど、うわーーーー!なかなか。数個作るだけでは値段がひっくり返りそうやし、ロットでつくるにしたら個数にひっくり返りそうやし。なんとか、ええところで折り合いをつけられる方法さがさななあ。

しょうこさん、ほんまにありがとうございました!!!しょうこさんのような粋な人になりたいなぁ、と思わせてくれた、素敵すぎるギフトでした。

2020-10-06

高砂

 日曜日は高砂のオクトーバーマルシェへ。

とよこちゃんと合流して、駅でジェームスと待ち合わせして4人で街歩きを開始。私はぶらぶらと歩きまわり始めて人がいる方に何かあるやろうからそれを見つけたらそっちに向かっていくタイプやけど、ジェームスはちゃんと誘ったときに送った地図をチェックして会場の方向を調べてくれた。久しぶりにジェフ以外の(しかも複数で)知らん町をうろうろするから、なんかそれだけでうきうきしてくる。

日曜日やったからなのか、もうそういうエリアなのかわからないけど結構シャッターのしまったお店が多かった。韓国風の名前の焦点が点々とあるから、何やろうなぁ、とか言いながら、焼き肉屋を発見して、「ピビンバ」にはやから心躍る私であった。

福山のような昔ながらの街並みかと思いきや、一部そういうところもあったけど、どちらかと言えば昭和後期の住宅街といった趣だった。駅前にあった下が商業施設になって上がマンションのようになったビルに、昭和の遺産という印象を受けた。白浜の宮の駅の近くにあった「ニューセンター」というところを思い出した。

小さいころに住んでいた家の近くにあった「ニューセンター」は商店が一か所に集まったショッピングモールのはしりのようなやつだったけど、大きな商業施設(今でいうイオンモールみたいなやつ)ができてだんだんすたれていった。風邪をひいたら当時車の免許をまだ持っていなかったお母さんの自転車の後ろに乗って、病院に行って謎の味のする飲み薬をもらって、帰りにニューセンターでサンキストのゼリーを買ってもらっていたもんだ。だから、なんというか、ノスタルジーみたいなものをそこには感じる。寂れて廃墟になってなんとなく荒廃したイメージの中のノスタルジー。もう令和やもんな。

古道具をぶらぶら見て、その中にタイプを発見してテンションが上がった。日本語の感じのタイプである。まさみの出店しているところに顔を出して、生き生きと店番をしていて、イベントのために用意したというキーチェーン「ネコチャーン」についていろいろ教えてくれた。やっぱり思いを込めて作ったものというのは伝わってくるからいいなぁ。ゆきさんのバッグにしろ、まさみのネコチャーンにしろ、込められた思いは違えど、込められたものは作品からじわわわわんとあふれ出している。

せっかくやからアップルパイとかそういうのも食べたかったけど、どこもいっぱいでいつありつけるかわからへんかったし、そうこうしているうちにお腹もすいてきたから一路焼肉屋さんへ。「準備中」の看板がもうかかっていて、ぎょーーーー!!となったけど、ダメもとで「もうランチ終わりました?!」と聞いてみると「まだ大丈夫」というおかみさんの声。神過ぎる。

しかも鉄板で自分で焼いていいタイプのランチやって、めちゃくちゃ久しぶりに食べた焼き肉に大興奮。ああ、おいしすぎた。

そのあとは、シベリアこうりゅ中にベルリンフィルハーモニーから演奏を教えてもらい、94歳で現役でアコーディオンを弾いているというハイパーなおじいちゃんに会った。めちゃくちゃ元気で、そして力強い声。自分の好きなことをしている人というのは、本当にまぶしい。そして、それを伝えたいという前のめりの感じを見習わないといけないと思った。

大充実の週末。よっしゃ、がんばるぞ!!

2020-10-05

福山

 土曜日、ゆきさんとゆうじさんの展示を観に福山に行ってきた。ギャラリーでお二人の作品を見たことがあるのは、実は数回。

ギャラリーに到着すると、ちょうど午前のお客さんの波が引いたころだったみたいで贅沢にもゆきさんの話を聞きながら作品を見ることができた。

もともと造形作家だったゆきさん。子どもが生まれたのをきっかけに、布作家として今まで制作されている。一番最初に生まれたぐるぐるバッグから、直線が美しいマットまで、何もないところから何かが生まれ、それとともに時間を経て、また新たな想いや意思が生まれてそれを形に。その行為はぐるぐると繰り返されて、生み出される作品は、形や目的を変えているけれど、同じところを回っているというよりはあっちへこっちへ軽やかに旅をしている感じがした。どれも持ち主に寄り添って時間を過ごしてくれるのだろうな、という優しさを作品から感じるのはゆきさんが自分やくらしと向き合い、そのなかで生まれてきたものだからに違いないと思った。

2階は、素敵な屋根裏部屋のような空間で、そこにマットがざっと広げてあって、天井からはゆきさんが色合わせの試作などに作ったりしたという丸い布が透明のテグスに通されて上からつるされてあって、それがちょっとした空気の振動で絶えずにゆらゆらとしている。ぼんやりと過ごすのが気持ちよさそう。それらを見つめながら、ゆきさんから語られる言葉に耳を澄ましたら、なんかゆきさんが大好きだという海を一緒に見つめているような気持になった。(そのあと鞆の浦にいって海を眺められるカフェに行ったら、ゆきさんが言っていたみたいな白い海と空が層をなしているのを見て、ああ!となった。)

ゆうじさんの作品は、デッサンと彫刻。「手は動かしとかないとね」とモデルデッサンを何十年も続けておられるゆうじさん。画面には無駄な線がなくて、でも見ていると躍動感というか生命の感じがもりもり押し寄せてきてなんかくぎ付けになってしばらく見てしまった。迷いのない丸い線から安心感を感じるからかなぁ?!

行ってよかった、福山。よし、がんばろう!


2020-09-23

BIZEN中南米美術館

 4連休、3日目は備前市日生町にあるBIZEN中南米美術館へ。

ある日、どこかの美術館でもらった冊子で見つけたのだ。なぜ岡山の海の町に中南米の美術館が……?!とめちゃくちゃ気になっていて、ようやく行くチャンスが。

日本で初めてサブスク制を取り入れたという美術館で、1口3000円からサポーターになれるとか、やたら充実したウェブサイトとかも気になっていたけど、行って納得。館長さんがめちゃくちゃアツい!!!

今の展示は「MAYA戦国物語」。マヤ文明は、文字を持っていた文明だけれど、今までその解読が人間によりコツコツと進められていたけど、近年AIの力によりものすごいスピードで進んでいるとのこと。館長さんの話によると、それによって新たに分かったことがたくさんあって、日本の戦国時代のような、大河ドラマにでもできそうなドラマティックでダイナミックな物語がたくさんあるのだという。記録も本(ジャガーの皮の表紙で、木のページが蛇腹折になったもの)スペインが侵略にやってきたときに4冊をのぞいて全部処分されてしまったのだそうで、主に石に刻まれたものを解読しているのだそうだ。

文明や歴史に疎いので、説明をがんばって読んでみるけどちょっと時系列や名前がすっと入ってこないところもあり、嗚呼、勉強不足……と思いつつ、出土品などを鑑賞して純粋に楽しむことにした。造形や表情がおもしろく、彩色や模様も興味深かった。

その日は、会員さんのイベントがあったみたいで、私たちが見ていると会員さんの会合が終わった後に館長さんが下に降りてきて、せっかくですからと言って展示品の笛をいくつか吹いて音色を聞かせてくれた。展示品をあんな風に取り出して、しかも音まで奏でてくれるのはさすがに初めて見てびっくりしたけど、館内に響き渡った音色は耳と心に染みた。

あの館長さん知識がめちゃくちゃあって話をなんぼでも聞いておけそうなんやけど、それを超越する愛。しびれた。そして、美術館を出た後なんか興奮気味にVIVA MÉXICOと鼻息があらくなっていた。熱意を伝えるパワー、あの館長さんはすごい。


2020-09-16

スズキのお兄さん

 昨日、夫が帰ってきたら車でピュンっとコーナンに行こうと考えていた。帰ってきたから、「ほなー!」と出かけようと思ったら、謎の黒い物体を差し出された。

聞くと、車から出ていたとのこと。黒いひも状の布にはメーカー名と品番が書いてあったからそれを頼りに、早速インターネットで調べてみた。すると、ファンベルトというものらしかった。完全にベルトが切れたわけではなくカバー(?)部分のところが外れただけっぽいけど、そんなものが切れたまま車を走らせるのも怖いので、修理してくれそうなところを探すことにした。

いつもガソリンを入れるガソリンスタンドを通りかかると、車の点検も行ってそうな感じだった。一応聞いてみるとやはりファンベルトが劣化しているっぽいと言われた。部品を取り寄せるのに時間がかかるみたいなので、ディーラーに行ってみることにした。

中古で買った車で、買ったときに車検をつけてもらったきり特に点検らしいことはしていなかったし、ディーラーへも持って行ったことはなかった。スズキのディーラーに行くとまだ電気がついていて開いてそうだったからほっとした。

店内の電気はついている(し、何より自動扉で中に入ることができた)のに人がいない。呼び出しのピンポンもベルもないからどうしたものかな、と思っていると奥の整備するところからお兄さんが出てきた。

例の謎の黒いひも状のやつを差し出して、事情を説明すると早速ボンネットを開けてみてくれた。この動作ですでにさっきのガソリンスタンドで見てくれたお兄さんと全く違うかった。さっきの人が、「まぁ~、おそらく……」という感じで説明してくれたのに対してこのお兄さんは、どういう状況なのかをわかりやすく、そして的確に教えてくれた。

直せるかどうかはやはり部品があるかどうか次第になると言われたが、それもすぐに確認してくれて、部品があるとのこと。しかも、閉店30分前なのにもかかわらずすぐにしてくれるという。

もうその時点でこのお兄さんへの好感度と信頼度が爆上がりやったわけで、忠犬ハチ公のようにいつまでも待とうと決めた。そんな大げさな覚悟とは裏腹に、ものの20分ほどで完了した。中古車で買ったからあんまり車の状態がよくわかってなかったけど、エアコンを使いだしてから聞こえるようになった謎の音が気になっていたので「実はこんなことが気になってまして……」とお兄さんに音のことも相談してみた。すると、考えられる原因の可能性を列挙してくれて、実際にまたボンネットを開けて音を確認したりなんだりしてくれて、フットワークの軽さと気さくに対応してくれる様子に感激してしまった。新しい町に越してきたことと、コロナのこともあるしあんまり誰ともかかわっていなかったので、こんな風に談笑しながら人と接するのもなんか家族・友達意外とは最近してなかったなぁと思う。

話を聞いてもらったら、オイルの交換時期をとっくに過ぎていることを教えてもらい、今度オイル交換がてら内部をもう少し見てみてくれるということになった。中古車やから、もしかしたら何人かのオーナーを転々として、みんなに「中古やし」的に乗り継がれてあまりメンテナンスしてもらえてなかったのかも?!というか、我々もそんなにしてなかったかも、とちょいと反省。

それにしても、あのお兄さんに車を見てもらえてほんまに助かった。車は毎日使うので、なんか部品が足りてないまま数日とはいえ走りつづけるのも不安だと思っていたから、無事に治ったのもうれしかったし、あのお兄さんのような人に直してもらえたのて本当に良かった。やっぱり、道具やものは大事にせなあかんし、信頼できる人に見てもらえたらほんまに安心感が得られるなぁと、コーナンで買いたかったものを買えずともなんかいい気分になって家に帰ってきたのだった。


Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。