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2021-09-06

ぐる guru 二人展 vol.5

 開催が決定したとお知らせを受けてからめちゃくちゃ楽しみにしていた展示。お盆前に京都に住む友だちと、車を乗り合わせて見に行こう~!と計画を立てていたのに、まさかまさかの直前になってのコロナ感染拡大による美術館の閉館決定。

うそやろうーーーー?!と膝から崩れるような想いやった。それくらいに楽しみにしていた展示やったのだ。

ゆきさんと知り合って、もう何年になるかな。一番最初は倉敷のクラフト市で知り合った。そのころはバッグなどをつくってはって、その後何回か展示に足を運ばせてもらった。

福山であった展示の時は、今までに生まれてきたバッグの変遷、なんでそういう形になってきたのか、という話を聞かせてもらったり、そして寝っ転がるための、スイッチをオフにするマットの作品の話を聞いた。

ゆきさんのバッグの形は、息子さんたちが成長していく過程でその生活のスタイルにフィットするように変化していたけれど、息子さんたちが大学生になって実家を離れた今、前回の寝っ転がるための海(マット)が生まれて、それを見た時に今後どんな風に変化をしていくんやろうとわくわくの種を見せてもらったような気持になった。

そして今回の展示。制作を始めたゆきさんからは、楽しくて仕方がない、という形にしたいものに向かってひたすら進んでいるというのがラインや電話のやり取りからもビシビシ伝わっていて、本当に本当に楽しみにしていたのだ。

それがここへきての感染拡大。

くっ。

コロナ!!!

聞けば東京などでは美術館は別にしまったりはしていないとのこと。うう~、香川県~!なんでーーーー!!とほんまに泣く泣く展示終了の知らせを受け取ったのだった。

しかし、その後、搬出までまだ時間があり、その間写真撮影などを行うために作品は閉館中の美術館にいてて、なんとプライベート観覧に声をかけてもらって作品をじかに見させてもらうことができた。

プライベート観覧ということで、自分たち以外はだれもおらず、好きなだけ時間を使い、そしてゆきさんとゆうじさんの話を聞きながらゆったりまったりと作品を鑑賞させてもらうことができた。(こ、こっちの方が贅沢極まりないのでは?!)

ゆきさんの見ている瀬戸内の海、大きな大きな海で、本当の海岸にいるみたいに床に腰を下ろして遠くを見な柄、なんとも心地の良い時間を過ごさせてもらった。

ふんわりとしていて、軽やかに見えて、実はとてもまっすぐでいさぎがよくて、めちゃくちゃかっこよかった。

ゆうじさんの作品、おおきなおおきな石の作品。「太陽の食卓」は力強くてやはりかっこよくて、なんかメヒコ的な懐の深さを感じた気がした。

貴重な機会に声をかけてもらって本当にお2人に感謝。






2021-01-08

倉敷民藝館

 寒波が来てる。寒い。

寒くて暗いから朝が起きにくい。今朝は携帯の画面を見たらマイナス4度表示。

くぅ~。ぬくぬくしておきたいぜ、という気持ちもあったけど、えいやーと布団を飛び出した。まだ暗いけど、夜明けのころのぐんぐん空が明るくなってくる感じは結構好き。下の方から赤くなって、上の方がまだ暗いのは、飛行機の上からみる朝と夜の境目を思い出すから、いつもそれを見る瞬間は、外国に思いを馳せられる気がする。

この間、倉敷民藝館に行ってきた。「祈りの周辺」という展示をやっている。

常設展のかごとか椅子とかは相変わらずそこにしっくりとなじんで美しい。使い勝手を考えられて作られた細部の様子を見ていると、使い方がわからなくてもちょっと想像をしてみたくなる。

企画展。祈るという行為は、外国に行くとキリスト教なんかやと毎週ミサがあったり、スペイン語なんかでは日常的に"Dios te bendiga(神のご加護を)"なんて言われたりする(セニョーラの知り合いが多いからかな??)から、日本にいるよりも身近な行為なのかな、という気がしていた。

でも、展示を見ていると、祈るという行為は、世界のどこにでもあるものだとつくづく感じた。自然の中に人が暮らす。どうか無事でありますように、どうか自然の災害から身を守れますように。どうか安全に暮らせますように。と、私たちの周りには様々な祈りがあることに気が付く。

祈りの対象とされた石像や木像の顔の表情はどれも優しい顔をしていて、なんかすごく気持ちが穏やかで温かくなった。

最近のニュースを見ていると、そんな気持ちになることが本当にないなと思う。こわいなとか、やばいなとか、なんでやねんとか、憤ることが本当に多い。私利私欲を優先しているとしか思えないような人たちが権力を持っていること見せつけられているようなやるせない気持ちにさせられてばっかりだ。

暮らしというと身近な感じがするけど、世界というと漠然と大きな感じがする。でも、それぞれの人のくらしが世界をつくっているのだから、やっぱり暮らしを大切にして、自然の中で生かさせてもらっているんだという点を忘れないようにしないとな、と思う。


2020-09-23

BIZEN中南米美術館

 4連休、3日目は備前市日生町にあるBIZEN中南米美術館へ。

ある日、どこかの美術館でもらった冊子で見つけたのだ。なぜ岡山の海の町に中南米の美術館が……?!とめちゃくちゃ気になっていて、ようやく行くチャンスが。

日本で初めてサブスク制を取り入れたという美術館で、1口3000円からサポーターになれるとか、やたら充実したウェブサイトとかも気になっていたけど、行って納得。館長さんがめちゃくちゃアツい!!!

今の展示は「MAYA戦国物語」。マヤ文明は、文字を持っていた文明だけれど、今までその解読が人間によりコツコツと進められていたけど、近年AIの力によりものすごいスピードで進んでいるとのこと。館長さんの話によると、それによって新たに分かったことがたくさんあって、日本の戦国時代のような、大河ドラマにでもできそうなドラマティックでダイナミックな物語がたくさんあるのだという。記録も本(ジャガーの皮の表紙で、木のページが蛇腹折になったもの)スペインが侵略にやってきたときに4冊をのぞいて全部処分されてしまったのだそうで、主に石に刻まれたものを解読しているのだそうだ。

文明や歴史に疎いので、説明をがんばって読んでみるけどちょっと時系列や名前がすっと入ってこないところもあり、嗚呼、勉強不足……と思いつつ、出土品などを鑑賞して純粋に楽しむことにした。造形や表情がおもしろく、彩色や模様も興味深かった。

その日は、会員さんのイベントがあったみたいで、私たちが見ていると会員さんの会合が終わった後に館長さんが下に降りてきて、せっかくですからと言って展示品の笛をいくつか吹いて音色を聞かせてくれた。展示品をあんな風に取り出して、しかも音まで奏でてくれるのはさすがに初めて見てびっくりしたけど、館内に響き渡った音色は耳と心に染みた。

あの館長さん知識がめちゃくちゃあって話をなんぼでも聞いておけそうなんやけど、それを超越する愛。しびれた。そして、美術館を出た後なんか興奮気味にVIVA MÉXICOと鼻息があらくなっていた。熱意を伝えるパワー、あの館長さんはすごい。


Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。