2006-09-07

営業マンと雨降りと中島らもとコロンバイン

なんとも、まとまりのないタイトルやけど、今日はこんな感じです。

まず、営業マン。営業マンというのは、ほんまにめっちゃ腰が低いんやなぁ。今日、業者の人が荷物を取りにきたんやけど、腰が低くてめっちゃびびった。箱を車に積み込むのに、あたしも手伝おうと思ったら「大丈夫ですから!」と制止され、2人の営業マンが小雨の降る中てきぱきと詰め込んでいった。途中で、打ち合わせ中で到着の遅れた私の部の人が到着して、その人の顔を見るなり営業マンはさらに腰が低くなって、お辞儀をした。そのお辞儀の角度が、ほんまにピシーっと45度くらい曲がっていて、ああ、すごいなぁ、と思った。そのお辞儀の様子を見て、中島らもの印刷や営業マン時代のエピソードを思わず思い出してしまった。確か、頭を下げる時は自分の足を見ろ!!!とかいう。

帰る頃には雨が強くなっていて、最近よくある「スコール」的なものすごい勢いで降るタイプやった。駅につく頃には、もうぐしょぐしょ。長年使っている愛用のリュックももはや防水する気がないらしく、その中にもしっかり水はしみこんでいた。電車の中で本を読もうと思って開くと、本のふちがちょっとふにゃふにゃになっていた。その本というのは、中島らもの追悼の本で、らものエッセイが20篇と他インタビューや追悼の言葉が寄せられたりしている本で、勝手から大分経つけど、いまだに全部読んでいない。というのも、いつもぺらぺらとめくって、目に留まったところを読むから、どれを読んでどれを読んでないんだかよくわかってないんである。さらにいうならば、エッセイの部分に関しては何回読んでもふっと笑ってしまったりできる新鮮さがあるからついつい何回も読んでしまう。

自分の駅に着くと、あんなに降っていた雨も何とかやんで無事にチャリンコを家に持ち帰ることができた。しばらくすると、また思い出したかのような豪雨が降ったり、そして止んだりしていた。

今日のBS映画は、ボーリングフォーコロンバインやった。確かこれ、シネリーブルに一人で観に行ったよなぁ~、と思いながらちょっと観るつもりが結局最後まで観てしまった。マイケルムーアがいろんな角度からの銃社会の問題を問うている。その視点と取材の強引さと率直さは、やっぱりすごいなぁと思う。アメリカにおける銃社会の原因を、経済大国アメリカを支えているコマーシャリズムにあると言うメッセージははアメリカにとってなんとも皮肉なもんです。ただ、前に映画館で見たときと違った感想を持ったのは、コロンバインの銃乱射事件ははて、いつのことやったんかな?!という、その問題そのものの風化した感。まぁ、私はアメリカに住んでへんし、コロンバインを訪れたこともないから、実感というものがもともとないんやけど、あのニュースを知った当時は確かにすごい衝撃的やったし、ショックやった。やっぱり、第三者として知ったニュースはどんなに衝撃が大きくても、忘れるのもほんまに簡単なんやなぁ、て。残念ながら、その後世界では信じられへんようなニュースが起こり続けている。同時多発テロにしろ、イラク戦争にしろ、そしてここ日本でも連日のように奇怪な殺人事件が……、ってほんまに世界はどこに向かって行ってるんやろうな?!まぁ、そんな事を考え出したらきりがないし、それどころか普段は考えすらせぇへんことやったりするんやけど、そういう意味でも、どこか非日常が日常に変わっていくことにきづかへんことの怖さみたいなものを、映画とかがふいに教えてくれたりするよな。

まぁ、そんな今日も、雨がしとしと降って終わっていきそうです。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。