2008-06-06

6月3日のこと

先週は、結構何もなく過ぎていったけど、今週はアツい。
まず火曜日に、前に言うていた「革工場見学」が実現した。

昼過ぎくらいに、うちにまさみが来てお母さんと3人で前々からしようというていたクレープ大会を決行した。
手巻き寿司の感覚で、一回やってみたいなぁ、という話になっていたのです。
いや~、これはうまいわ~!!
クレープで腹いっぱいになったところで、目指すは革の販売所。
こないだ仲良くなった店のおばちゃんが、この工場見学をとある皮革工場の社長さんにお願いしてくれていた。
このおばちゃんは結構面白くて、あたしらが革に興味があって、インターネットでそこの場所を見つけたというのを知るや、めちゃめちゃよくしてくれているのです。
あたしらが連れて行ってもらった皮革工場は、馬の革を専門に扱う会社で、社長さん自らが案内をしてくれた。

一番衝撃的やったのは、やはり一番初めの工程。
いや、工程に入る前の段階の輸入したての革やなぁ。
あたしはこれにめっちゃ興味を持っていた。

「革って、どういう状態で作られはじめんねやろう?!」

その疑問が解決される時がきたのです。
フランスから輸入されたといわれるその馬の革は、めちゃくちゃ獣のにおいがきつくて、革が動物の皮やということを、実感したのでした。
折りたたまれたその馬の皮には、たくさんの虫がついていて、ところどころ黄色い皮下脂肪がついていて、隙間からたてがみだか尻尾だかの毛がはみ出ているのでした。
これはビジュアル的にもにおいにも結構な衝撃を受けた。
そこからスタートして、洗ったり、なめしたり、乾かしたりという工程を順に経ていくのです。
動物の命を奪い、それが人間の血となり肉となり、道楽になり、生活を豊かにする。
馬を殺すということは、人間が食料を得、音楽を奏でる(バイオリン)ためにの道具になったり、身につけるベルトやかばんといった製品として人間の役に立つことになるのです。
逆に言うと、人間のために動物は犠牲になるのです。
人間って残酷なんやろうか??
私たちの生活が、何ものかの死によって成り立っているということは、製品を見た時にはあまり起こらない感情かもしれへんけど、一番初めの状態を知らんというのは、あまりにも失礼なことなんちゃうかなぁ、と思った。
感謝の念と大切にする気持ちを持って生きたいものです。

皮革工場に欠かせないもののひとつとして「川」があるそうだ。
皮作りの中で乾かすという工程は最も重要な工程のひとつだそうで、川からの風がその鍵を握っているという。
伝統的な作り方では、川原に干すらしいけど、現代ではそのような光景は、伝統工芸の皮作りのために若干見られる程度で、ほとんどは工場内で乾かすとのことやった。
でも、工場の中に川からの風が吹き込むように大きな窓がいたるところにあって、天井からは川が無数に干されていた。
乾かす工程を経て、切りそろえられたりさまざまな加工が施されたりして私たちが普段目にする「革」へと姿を変えていく様子を見れて本当に貴重な体験が出来た。

さらに、その会社では数年前から自社で製品部門を立ち上げて革製品の製作にも力を入れているとのことで、その部門も見学させてもらった。
革工場で働いておられる方は、熟年の職人さんという感じを受けたのに対して、この製品部門は若い人たちばかりで構成されていてびっくりした。
熟練の技術を持って作られた革を、若い発想やセンスで加工するという、皮革産業とクラフトの見事な融合だと思った。
この職場を見て、「ものづくり」の素晴らしさを本当に実感した。
何かをつくるってすごい。
自分の好きなことと向き合いながら「もの」と向き合う真剣な若い職人さんたちの顔はほんまに素敵やった。
皮から革製品になる過程を知れて本当にこの工場見学は貴重な体験が出来てよかった。

晩に、翌日の伊勢行きに向けてインターネットで高速の値段を調べていた。
ETC割引で安く行ったろう~、という魂胆やってんけど、ETCの通勤割引というやつの「穴」を見つけてしまってそこから事態が急変。
通勤割引というやつは、100キロ以内の区間に1日1回しか適用されへんらしいのです。
結局、どうやっていくんが一番安いかというと、0時~4時の間に高速のETCの入り口を通らなあかんということやった。
普通ならあきらめて通常料金で行くかー、ということになりそうやけど、基本的に「おもろいこと」と「サプライズ」が好きな2人。

「3時におきていくか!!!!!!」

ということになった。
なんなら、

「走りながら朝日が見れるかもやん!!!ラッキーーー!!!」

という楽天ぶり。
トラックの運ちゃんかよ!!!!なこの馬鹿な発想。
時すでに12時。
3時起床までは3時間。
あほすぎる2人は眠りについたのでした。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。