2008-06-06

6月4日のこと その2

合流して、まずお願いしたのがカメラのキタムラへ行っていただきたい……。
やっぱり、キャップなしで過ごすのはなぁ。
キタムラに行ったら純正ではないけど、キャップにひもが着いていて、本体にくくりつけられるようになったやつがあった。
おお!!!!これならもうなくすことはないはず!!!というわけで、それにした。
レンズにキャップがついてほっとしたところで、目指せ伊勢神宮。

やっぱり、伊勢といえば、伊勢神宮。
ここは、ほんまにいつ来ても心落ち着く。
伊勢って、何気に(何気にとか言うたら失礼かもやけど)、神々しい雰囲気がいっぱいする。
なんか、日本の神様という感じがする。
きれいに整備された砂利道とか、庭とかは歩いているだけで趣がある。
五十鈴川は近くで見たら結構流れが速いけど、清らか、という言葉がほんまにぴったり当てはまる感じ。

「ええなぁ~、ええなぁ~。」

と、また語彙力少ない感想連呼でふらふらとカメラを持って歩いていると、恰幅のええおっさんに声をかけられた。

「あなた、カメラを撮りながら何か気づくことはありませんか??」
「さあ~。なんですかね??」

と答えると、「ふっふっふっ」と喪黒福造のような奇妙さでなんじゃかんじゃと言いはじめた。
なんか、気がつくと微妙に歩くスピードが一緒なんですけど、おっさん、という感じで、もしや一緒に参拝しようとしているのか?!状態に陥ってしまった。
ええ人やったり、1人で旅をしている時ならともかく、こっちはめったに会われへん友だちに会いにきてんねん!空気読め!!!と思ったけど、おっさんは、あたしが返事をしたもんやからすっかりいい気になって、ぐいぐい輪に入ってこようとした。
……というか、薄情なもんで、気がついたらマユコとまさみはめっちゃ後ろのほうを歩いてるし!!!
おっさんにつけられてんのん、あたしだけやん。
こら何とかせなあかん、と思って、「はあ。」と適当に相槌を打ちながらまっすぐに行くと見せかけて、

「あ、川見にいこ~っと。」

と急に方向転換して小走りで川のほうに逃げた。
よっしゃー、と思ったら、少し前を歩きかけていたおっさんもくるりと方向転換して後ろをつけているではあーりませんか!!!
おっとーーー!!!作戦失敗!!!
こうなったら、完全に無視するしかないと思って、ええ風景きり取る風にカメラを構えていると見せかけてマユコとまさみの到着を待った。
来るや否や、内輪ネタのような、伊勢や神宮にまったく関係のないことを話して、"おっさん、You Go Away"な雰囲気を作り出した。
そのおかげで、何とかおっさんはあきらめてどっかに行った。
……と思ったら、今度は一人旅の女の人がターゲットになっていた。
すまん、旅のお方。
でもあたしら、久しぶりやからおっさんとかに邪魔されるんはいややってん……!!

神宮をその後も散策して、神馬とか鯉とか鶏を見つけてしばらく眺めて、そのままおかげ横丁へ流れていった。
おかげ横丁も、おもしろいねんなぁ~。
ええ時間になってたから、お昼ご飯を食べてんけど、「てこね寿司と伊勢うどんセット」という、伊勢の名物総なめのミラクル定食があったからそれを食べた。
てこね寿司ははじめて食べたけど鉄火丼のご飯の部分が酢飯、というだけのことやった。
おいしかったからええけど。
赤福の本店にいったら、今年はまだ赤福氷はやってへんみたいやった。
観光できていた外国人に、お茶用のお湯が入っているでかい釜のことと赤福もちのことについて質問にあった。
やっぱり、ここは伊勢の名物をごり押ししておくべきやろうと思ったから赤福のことを絶賛して、食べていかれてはどうですか、とまで言ってみた。
でも、結局食べずにどっかに行ってしまった。
OH、ザンネン!!!

おかげ横丁で収穫やったのは、昭和30年かそれくらいの時の紙を発見したことです。
渋いーーーー!!!
絵自体はたいしたことないんやけど、色使いがほんまに華やかで素敵ですっかりほれてしまった。
しかもその紙、包装紙とかわしとかではなく「伊勢大神宮参拝記念」ポスターで、昔はそんなお土産があったのかと本当におもしろい紙やったのです。
……こうてもうたってー。

おかげ横丁を一通り堪能してからは、パールロードへ連れて行ってもらった。
展望台のコーナーからは、火曜サスペンス劇場に出てきそうな(って、実際にあたしは火曜サスペンス劇場を見たことがないけど。)、断崖絶壁のリアス式海岸が望める眺めのええドライブウェイです。
おすすめ。
そこであたしは眠気がピークで、たまらず、その辺のベンチで横になってしまった。
カップルの近づく声でむくりと起き上がって眠そうに辺りを見回したら、カップルが不審者を見るような目線をこちらに投げかけてきた。
そうやって白い目で見るがいい、そんなことよりもあたしゃ今日3時起で姫路から来て眠いのです。

それから、夫婦岩を見に行った。
あいにく遊歩道が工事中で、残念やった。
せっかくここからきれいな夕日が見えるのになぁ~。
まぁ、曇ってたからどのみち見られへんかったかもやけど。
夫婦岩の後ろにある岩の形がかえるやということを、今回はじめて知った。
まさみがそう書いてあるという立て札を見つけたらしい。
伊勢人のマユコすら知らんかったこの事実。
そういわれてからその岩を見れば、ほんまにかえるの形をしている。
見れば見るほど……。なるほどなぁ。

土産屋では、お茶の試飲をしたらそこのおっちゃんがしゃべりかけてきたからしばらくしゃべっていた。
マユコとまさみは、また知らん振りしてすたすたと奥のほうへ消えていった。
この土産屋のおっちゃんの話はなかなかおもしろくて、伊勢にいる神様の話やった。
宗教とかそういうのじゃなくて、神話的な感覚で神様のことを知るとまた違った角度で伊勢が楽しめるかもなぁ、と思った。
今度来るときは、伊勢にゆかりのある神様について調べてみるんもええなぁ~。

ええ話聞かせてもらったけど結局何もかわずに店を出て、それから、お茶をしにカフェに行った。
やばい、またこの道見覚えがあるわ、と思いつつ、大きな幹線道路を通った。

「ここって、秘宝館のある道やんなぁ?!」

と聞くと、やっぱりそうやった。
でも、秘宝館はついにつぶれたらしい。
あのどでかい建物もつぶれたらしい。
何で存続しているのかわからへんけどつぶれへん、という「絶対的」なものやと思っていたけどつぶれたんだそうな。
行ったことはないけど、なんか時代が終わっていたんやなぁ、と感じずには織られへんかった。……なんのこっちゃ。笑

そうこうしているうちに、あっという間にもうかえらなあかん時間になってしまった。
ほんま、一日長くて大充実やった。
やっぱり伊勢はいつ来てもええなぁ~、と思った。
それはやっぱり友だちがおるからというのが大きいなぁ。
知らん町に行くのもいいけど、こうやって誰かを訪ねていくのもええもんやわ。

帰りも結局最初から最後までまさみに運転してもらった。
眠くならへんようにと、あたしは隣でスピッツとハイロウズをうたっているだけののんきもの。
そのくせに、最後の最後でナビに失敗して、降りたくないところで降りる羽目になってしまった。
まぁ、ガソリン給油できたから結果オーらいということで許してもらいたかったけど、ほんま何してんねん、というだめ助手席っぷりやった。

家に帰って、お母さんに伊勢でこうたシェルレーヌを渡してかっこええポスターをみせて自慢した。
ふと立ち上がると、いきなりカメラのレンズのキャップが出てきた。
は?!?!?!?!?!
何で?!今?!ここで?!?!?!
ほんまに意味がわからへん。
あんだけ車の中もかばんの中もさがしたのに?!
こんなところにいるはずもないのに?!
う~ん、謎や。

そして改めて、ほんま、6月4日、ながっ。

No comments:

Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。