YouTubeも最近は耳だけで聞けるのを選ぶようになった。
東野幸治の幻ラジオからのホンモノラジオをメインに楽しみにしているけど、聞いてる頻度が高いから公開されてるものは全部聞いてしまった。他になんか聞けるのはないかね、といろいろ音声をあさっていると、たどり着いた上沼恵美子のこころ晴天。
ほんまにようしゃべるなぁ、そして面白い。
キノコのめちゃくちゃおしゃれな料理を作って夫とバゲットで食べるというエピソード。聞いてるだけけど目の前にその料理が出てきたんちゃうかというような、臨場感、描写力。うわー、おいしそうやなあ、と思いながら聞いてたら、すっかり歯が悪くなってしまったと切なそうに言った。その直後、「昔スペインでこの料理を食べた時は獅子舞みたいな歯で食べてたのに!」と言うてて、印刷しながらぶはっと思わず声を出して笑ってしまった。
コロナの閉塞感にいよいよ鬱々とするよなぁ、と思っていた今日この頃、獅子舞みたいな歯でバゲットを異国で夫とほおばる上沼さんを頭に思い浮かべたら、自然とお祭りみたいな笛の音が頭の中で再生されて、不思議な映像が頭を満たす。やっぱり生きていく中で必要なのは笑いやな、と再確認。
版画はようやく印刷までこぎつけて、シャーシャーとインクをローラーで練って、湿らした紙にプレス機で印刷して、めくるとパキッと真っ黒なイメージが現れる。快感。
ほんまはこんなん書いてる場合じゃないねんけど、「獅子舞みたいな歯」というフレーズを忘れたらあかんと思ったので、備忘録がてら。