2021-01-08

倉敷民藝館

 寒波が来てる。寒い。

寒くて暗いから朝が起きにくい。今朝は携帯の画面を見たらマイナス4度表示。

くぅ~。ぬくぬくしておきたいぜ、という気持ちもあったけど、えいやーと布団を飛び出した。まだ暗いけど、夜明けのころのぐんぐん空が明るくなってくる感じは結構好き。下の方から赤くなって、上の方がまだ暗いのは、飛行機の上からみる朝と夜の境目を思い出すから、いつもそれを見る瞬間は、外国に思いを馳せられる気がする。

この間、倉敷民藝館に行ってきた。「祈りの周辺」という展示をやっている。

常設展のかごとか椅子とかは相変わらずそこにしっくりとなじんで美しい。使い勝手を考えられて作られた細部の様子を見ていると、使い方がわからなくてもちょっと想像をしてみたくなる。

企画展。祈るという行為は、外国に行くとキリスト教なんかやと毎週ミサがあったり、スペイン語なんかでは日常的に"Dios te bendiga(神のご加護を)"なんて言われたりする(セニョーラの知り合いが多いからかな??)から、日本にいるよりも身近な行為なのかな、という気がしていた。

でも、展示を見ていると、祈るという行為は、世界のどこにでもあるものだとつくづく感じた。自然の中に人が暮らす。どうか無事でありますように、どうか自然の災害から身を守れますように。どうか安全に暮らせますように。と、私たちの周りには様々な祈りがあることに気が付く。

祈りの対象とされた石像や木像の顔の表情はどれも優しい顔をしていて、なんかすごく気持ちが穏やかで温かくなった。

最近のニュースを見ていると、そんな気持ちになることが本当にないなと思う。こわいなとか、やばいなとか、なんでやねんとか、憤ることが本当に多い。私利私欲を優先しているとしか思えないような人たちが権力を持っていること見せつけられているようなやるせない気持ちにさせられてばっかりだ。

暮らしというと身近な感じがするけど、世界というと漠然と大きな感じがする。でも、それぞれの人のくらしが世界をつくっているのだから、やっぱり暮らしを大切にして、自然の中で生かさせてもらっているんだという点を忘れないようにしないとな、と思う。


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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。