本日のタイトルは、昨日謎の人に言われてつぼにはまってしまった言葉だ。昨日の朝、友だちと歩いていて信号に引っかかった時、ちょっと頭の弱そうな人が来て『今日から9月ですね』と言ってきた。無視するのも気の毒だったので、『明日です』と答えると、『8月は今日で終わりで、明日から9月。9月、どうすか?!』と言われたのだ。いきなり『どうすか?!』と言われても、どういう答えを期待しているのかわからな過ぎる……。しかし、そんなことよりも、『9月、どうすか?!』というフレーズが、かなり私的にはつぼにはまってしまって、なんだか、笑うに笑えない状況になってしまった。
9月、どうなんでしょうねぇ……。笑
ところで、この『つぼにはまる』と言う表現が妙に引っかかる。というわけで、今日も国語辞典を引いてみた。
つぼ【壺】
1:道が丸く膨らみ、口のつぼまった容器
2:→つぼざら(←これも、容器のことらしい)
3:深くくぼんだところ[ex:滝壷]
4:灸を据えて効果のある場所。急点。
5:見込み、図星
6:急所。要点。こつ。
7:宮殿の中の間、または中庭
8:→つぼがね
以外に、意味の幅が広くてびっくりした。今回気になった『つぼにはまる』に当てはまるのは(5)番の意味らしい。(6)の急所かな、と思ったけど、急所と言うよりは、図星とか見込みに近いとはなんとなく意外だった。辞書をみてみると、つぼにはいろんな意味があって、図星という意味もあるから、つぼにはまる、という表現もなるほど納得だけど、それを知らずによくもまぁ、今まで使ってきたもんだ。
インターネットの辞書でも調べてみた。
■つぼに嵌(は)ま・る
まんまと図に当たる。ねらっていたとおりになる。
「思う―・る」
待ってくれ。辞書で調べた辞典では、つぼは自らはまりにいっているようなイメージだったのに、『大辞林』によるとその逆ではないか?!つまり、誰かが起こしたアクション、言動の『狙ったとおり』になった時こそ『つぼにはまる』なのである。そうすると、つぼにはまっている、はずの自分は、同時に、実ははめらている状態、と言うことになるのではないか。しかも、嵌めるというと、なんとも策略的なあくどいイメージではないか。
そうすると、何か……。私は、あの謎の人の『9月、どうすか?!』という一言にまんまと嵌められたのか?!……いや、考えすぎでしょう。言葉のあやは難しい。いろいろ考えると面白いけど、考えすぎると、ドツボにはまってしまう。
[余談]
ちなみに、ドツボにはまるのドツボとは、肥溜めのことらしい。(意味は、自力で抜け出すことができず、言葉の例え通りもがき苦しむらしいです。)あぁ、こうしてまた深みにはまってゆく。
ドツボの語源のページ
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