2009-01-25

食・地の座

恐ろしいぜ、i pod touch。
弟が持ってるんやけど、fonという無線ルータのようなやつをこうたから、もう大変。
弟が夜勤の間に設定しといてやろうと思って途中まで設定したけど、本体がないから最後がうまいこといかへん。
で、本体は帰ってきてたんやけど、あたしがおらへんもんやから、弟も最後がうまいこと設定できてへんかったみたいで。
日付が変わるころにようやく設定できて、うへぇ~~~!!!すごい!!!!アイポッドタッチ、めっちゃオモロイ!!!!
というわけで、こんな時間まで馬鹿兄弟はipod touchで遊びまくっていたのです。

さて、今日は、姫路の灘菊酒造で開催された「食・地の座」に行ってきた。
メンバーは、うちのお母さん、近所のおおはらさん、私、の3人。

「地の者が
地のモノを
地の人に」

がテーマ、いわゆる、「地産地消」です。
食の安全に注目が集まる中、遠くで作られた安い食材よりも、近くで作られた確かな安全の食材にスポットライトが当たるのは自然といえば自然な流れなんやなぁ。
遠くで作られたものに輸送費が駆るのは当たり前。
それやのに、まだ安いとはどういうことや?!
やっぱり「どこか」で経費を省いてるんやろうね。

でも、地産地消がアツいのは、何もそれが「安全」やから、というだけではないんやなぁ~、ということを今日しみじみ感じた。

「坊勢」のえび!!!!

とか、

「香寺」の土!!!!!!

とか、

「神河」のゆず!!!!!

と言われてしまうと、「ええ~っ!!めっちゃ近所でこんなん作ってんねや!!!」という驚きで、すでに釘付け。
ほんで、試食でも出されようもんなら、あなた。
「うっ!!!うまい!!!!!」とにやけるしかないやんか~。
「自分の知っている街で作られてるんか~」、と思ったら、なんかうれしいやら誇らしいやらで、単純に、こんなおいしいものが近所で作られてるんなら、それを買って食べればいいやん!!!!と思った。

おかん&おおはらさんと行くと、「いやっ!!おいしそうやんっ!!食べよか!!」となるから、もりもり食べてきたよ。
食べたものは全ておいしかったんやけど、特においしかったものを!!!

【その① 姫路の洋菓子店 「大陸」の「さつまいもシュー」】
鹿児島でも安納芋のふかしたやつに目がなかったあたしですが、そう、さつまいもがめっちゃ好きなのです。
そんなさつまいもを使ったシュークリーム。
出来立てほやほやのあったかいのと、普通のシュークリームみたいな冷たいのを選べるんやけど、これはぜひあったかいのをオススメ!!!
シューには、ゴマもちりばめられていて、中のさつまいものクリームと、ようあうんやわ~。
1個 100円。

【その② 市川町の 「にゅうにゅう牧場」 の 「アイス」】
この寒いのにアイスて!!!と思うかもやけど、これは、食べた方がいい!!!
にゅうにゅう牧場のアイスクリームは、前にまさみがうちに遊びに来たときにお土産で持ってきてくれておいしいということは知ってたゆえに、この寒空の下、あえてさらに冷たいアイスでしょう!!!笑
ミルフィーユ味を食べてんけど、これがまた!!!イチゴの酸味がようきいてて、ミルクと口の中で混ざって絶品。
夢前町の夢乃井の足湯もきてたから、足湯につかりながらこれを食べたらめちゃめちゃ贅沢なんやろうなぁ~。
1個 200円。

【その③ 神川町の 「ゆず」ドリンク】
アイスはおいしいけどやっぱり寒いから、何かあったかいもん!!と思ったところへ見つけたゆずドリンク!!!
あったります。
あたしゆず製品結構好きやねんな~。
そやから、ゆずちゃとかゆずジュースとか、これはこれは、ありがたや~。
1杯 100円。

「食・地の座 第3回 味覚の展示場」は、25日日曜日もやってます。
時間の許す方は、ぜひぜひ足を運んでみてください。
うまいもんはうまい!!!
http://shoku-tinoza.net/mikaku.html

2009-01-21

奥様手帳

奥様じゃないけど、神戸新聞に月一で入るこの「奥様手帳」という別冊のファンです。
この奥様手帳、毎月いろんなテーマに沿ってお店や場所が紹介されるんやけど、一番ええところは、ALL ABOUT 兵庫県!!!!!!なところですなぁ。
兵庫県のええところ再発見とともに、「おお~!気になる!!」と思ったところが、県内やから比較的行ってみたい、あるいは行けるやんという気軽さで読めるのがうれしい。
2月号が、昨日の新聞と一緒にきたんやけど、まず、テーマが熱い!!!

「紙」について。

兵庫県の紙ということで、製紙所が紹介されてあったり、紙製品を多く扱うお店が紹介してあったり、あたしにとっては願ったり叶ったりのすんばらしいテーマでニヤニヤと昨日から何回もページをめくっている。
いやぁ~、ええなぁ~。
ほんま、兵庫県、ええわ~。

それと、チョコレートの特集もしてあった。
ああ~、ええなぁ~。
おいしそうなチョコレートが盛りだくさん。
モロゾフもでていたけど、モロゾフといえば、私的にはチョコレートのイメージよりもプリン。
あ~、モロゾフのプリンが食べたいーーーー!!!!
あたしの中では、プリンランキングだんとつナンバーワンのあのモロゾフプリン。

……うう、腹が減った。
今日は、親知らずを抜いてきたから、昼ごはんをまだ食べていない。
ようやく1本目を抜くことができた。
このために仕事辞めたのに。ほんま、やっとこさやわ。
でもそろそろ腹の減り具合が限界に。
さ~て、なんか食べてくるとするか。
それにしても、なんてお気楽な日々なんや。

2009-01-19

鍋と鬼

週末は、にじのわの新年会があった。
会場は、ピンポン宅。
ピンポンは、にじのわを通じて再会したんやけど、実は高校の時の同級生やった。
家見て、びっくり。
とても同じ年数生きてきたとは思われへん豪邸!!!
ほんま、気がついたらあんぐり口をあけて家を観察してポツリと「すごい」というてしまいそうやわ。

少し早めにピンポン宅入りして、カキの殻むきの手伝い。
そうさ、今宵はカキ鍋~。
やっぱり、冬といえば鍋やでな。
しかしこのカキの殻をとる作業が難しい!!
でも、数をこなしているうちにうまいことできるようになってきて、ランナーズハイならぬカキ殻取りハイみたいにひたすら作業に没頭。
家の中では野菜やらおにぎりやらがコタツに並んで着々と準備が進んでいた。
みるみる人口密度が増してきて、20人以上が集まって大新年会のスタート。
ほんま、みんなオモロイ人ばっかりで感心してしまうわ。
みんなゆるいけど、それぞれ個性的でいろんなカラーを持っていて、まさに「にじのわ」集団やなぁ、と思った。(……と、今思った。)
鍋も、どどどんと4つほど並んでいて、これがまた、おいしいんやわ~~。
カキはもちろんのこと、ウェイパーのはいった坦々鍋も絶品!!!
もうこれ以上は食べられへん!!!とおなかは言うんやけど、まだ食べたいと口が言うもんやから、「もう無理や!!」と思ってから何杯食べたことか……。

この日は、日帰り組みやったから、日付が変わったくらいにおいとまして、ガス欠寸前で給油しにいってから帰宅。
帰りがけに、たつのの情報満載の雑誌「こたつ」ゲット。
ああ~、雑誌作ってみたい。

翌日曜日、とよこちゃんを駅で拾って書写山の鬼追いへ。
金子さんがスペシャルシートへ招待してくれて、それにホイホイ乗っかっていくのです。
鬼追いの儀式とか、毎年新聞とかニュースでちらりとは見たことあったけど、それに参加できるとはなんとも光栄な。
この時の鬼をするのは、代々決まった一族というか家族がいるらしく、その歴史や1000年を超えるというから驚き。
赤鬼と青鬼(緑)が床をドーンドーンと踏みしめて30分以上もぐるぐると舞う。
赤鬼は火のついた竹と鈴、青鬼は剣を持っていた。
新聞の取材もたくさん来ていたから、写真を撮りやすいようにライトで照らしてくれるんやけど、それよりも一切ライトがなくなって、ろうそくとたいまつだけのあかりになった時にドキッとして「ああ、見に来てよかったなぁ」と思った。
締め切られた堂内はもちろん真っ暗で、そこにぽうっオレンジのろうそくの明かりがともる。
それに鬼の顔やら煙やらが浮かび上がって、カーンカーンという鳴り響く鐘の音で、厳粛な気配に満たされる。
「とてもいいものを見せてもらってよかったなぁ~」、と思う反面、30分以上も腕を上げ下げして鈴を鳴らしていたから、「腕疲れたやろうなぁ~」、と鬼家族へ余計な心配もしてしまった。

鍋と鬼。
日本の伝統満載の、ええ週末やったなぁ。

百万遍

鞍馬に行った次の日、また京都へ行った。
2日連続京都。イエイ。
ほんま、京都は、いついっても、何回いっても面白い。
それぞれのエリアで全然ちゃう雰囲気を持ってるからなぁ。
それでいて、どこにいっても京都感はなくなってへんし。
すごいとこやで。

2日連続で行ったのには、もちろんわけがあって、その日が15日やったからです。
毎月15日に開催されているという手作り市に一度いってみたいなぁ、と思っていたのです。
百万遍にある知恩寺というところやねんけど、何を勘違いしたか、知恩院の方にいってしまった。
もちろん、何も開催されていなくて、でもせっかくきたからおばあちゃんに持たせてもらった弁当をそこで食べていくことにした。

気を取り直して、今度こそ知恩寺へ。
いってびっくり。
めっちゃ盛り上がっている。
そして、めっちゃ店舗数が多い!!!!
京都の手作り市はレベルが高いと聞いていたけど、これ、ほんまやわ。
一回りするだけでもめちゃくちゃ時間がかかる。
はじめてやから、とりあえずぶらぶら一回りして、どんなもんかと見て回った。
なんか、雰囲気がシドニーのグリーブマーケットに似てるなぁ、と思った。
って、思いっきりお寺の敷地内やから、西洋の要素は全く感じひんはずなんやけど。
ええなぁ、と思ったのはそれぞれの店舗が個性的なところ。
そら、なんか似たりよったりやなぁ~、というのもあったけど。流行りやから、しゃあないか。
腕時計ばっかり作ってる人がいたり(しかも、文字盤から!!)、溶接でネックレス作っている人がいたり(購入!!)、豆本の職人級にうまい人がいたり、ほんま、おもしろかった。
この規模で月一開催ってすごいなぁ。

寒さであんまり長居はできひんかったけど、いってよかった、知恩寺!!!!
そのあとは、あのエリアをうろうろ。
また行きたいエリアやわ。オモロイ。

帰り、バスに乗ろうかと思いつつ、一人やから誰に気を使うでもないから歩くことにした。
多分こっちやろと思うほうへ。
鴨川が見えたらあとは川沿いに四条を目指すのみ。

途中、三条で寄り道。
小さなギャラリーでしている展覧会を見てきた。
タイトル、「ダイエット菩薩」。
そこに潜むのは「翻弄」というキーワード。
見えない何かに翻弄されている現代人、多し。
けど、大事なものは知恩寺でみた中にある。
白いスペースに2体の菩薩がちんとおいてあるだけの空間は、不思議。
おすすめ。

2009-01-16

昨日、今日で立て続けに読みかけていた本が読めた。
さて、次は何を読もうか。

その1【特攻基地 知覧 / 高木俊朗】
これは、年末年始旅で知覧を訪れた時に知った知覧の悲しい歴史をもうちょっと掘り下げて知りたいと思ってこうたもの。
でも、知覧についての本を買おうと思って見つけたわけではなくて、友達が電車で読む本を買いたいからとのこのこ着いていった古本屋で、偶然「知覧」という文字が目に飛び込んできてこうたのです。
ずっしりと読み応えのある内容で、一気には読み進められへんかった。
鹿児島の地名が多く出てきて、ちょうど訪れたばかりの土地ばかりだったので、訪れた各々の土地を思い出しながら、あそこにはこんな悲しい過去があったのかとやるせない気持ちになった。
特に、開聞岳の前に咲き乱れていた菜の花の穏やかな様子を思い出すと切ない。
沖縄を目指すのに、あの山を目指して知覧を飛び立って行ったんやなぁ、と思うと、どんな思いであの山をこえたんやろう。
一読の価値があると思う本です。

その2【河童が覗いたインド / 妹尾河童】
インド本の中ではこれが一番!!!!、と誰から聞いたんやったっけ。
忘れたけど、とにかく、無性に読みたくなってこうてびっくり。
スケッチはもちろん、文字までが河童さんの手書きなのです、このシリーズ。
文庫本では分厚い部類に入ると思うけど、この本ほど時間をかけさせられた本はない、というくらい読むのに時間のかかる本やった。
さっきも言うたけど、全部手書き。
こんな本に対して、お気軽な気持ちでなんか読んでられへんっ!!
読む時は隅から隅までゆっくりよんで、スケッチも端から端までしばらく眺めて、気づけば文章にも絵にもニヤニヤがとまらへん。
河童さんのスケッチの精密さに驚くのもさることながら、文章から伝わってくる彼の好奇心の固まり具合、洞察力の鋭さにはへへぇ~っと、頭があがらへん。
この本を読むと、「何で??」という疑問を持って「知りたい」気持ちで何事も面白がることこそが、その人の旅を、ひいては生き方を豊かにするんやなぁと感じるばかり。
偏見なく、自分の目線で物事を見るとこんなにも物事の本質が見えるんやということも教えてくれる気がします。
『他との違いを認めなければ、生きていけない』という言葉が印象的。

その3【ガンジス川でバタフライ / たかのてるこ】
なんか、これってドラマ化されたんやんなぁ?!
なんか、タイトルを聞いたこととある気がして。
これも古本屋でたまたま目にはいったからこうてみた。
ボリュームはあったけど結構あっという間に読めてしまった。
同じインドというだけでひとくくりにしてはいけないと思いつつ、河童さんの本を読み終えた後ではちょっと物足りひんかった。
河童さんの方は、出発は彼の興味や疑問なんやけど、それが歴史的な背景を伴って解決されているから読み手もふむふむ、という感じなのに対して、こちらはたかのさんという人間がインドで何を考え、何を感じたかという主観的な要素が大きい。
誰かの面白いたびの話を聞いているような感覚ですらすら読めるのは面白かった。
インド、行ったことがないから、本を読むとちょっとはその輪郭が見えるかなぁ、とか思ったけど、甘かった。
なんなら、ますます「いったいどんな国なんやろう?!」と謎は深まるばかりな気がする。
でも、どちらの本からも、インドの持つエネルギーのすさまじさ、いつか味わってみたい!!!と感じさせられた。百聞は一見にしかずって言うしな。
この本は、最後の「おわりに」のところがすごくいいなぁと思う。
「旅」とは自分にとってなんなんか、それと真剣に向かい合っていて、その気持ちの熱さが最も伝わってくるところやなぁと思った。

2009-01-14

代償

今日は京都の叡電沿線をぶらぶらしてきた。
行ってみたかった鞍馬にもついに行くことができた。
しかも、雪が積もっていた!!!!
雪景色の京都とはこれがまた乙なんやわ。
駅のポスターのコピーにもうんうんと頷きまくり。

「日本に京都があってよかった。」

ほんまに!!!!!
雪は、見た目に残っているだけでなく、道にもがっつり積もっていた。
根っこが地面の上に出てきているよりもさらに積もっていたから、ほんま、真っ白。
雪はやっぱりテンションがあがるから、ざくざくつき進んでいくんやけど、溶けかけてシャーベットみたいになったところが危なかった。
滑りそうな上に、びちょびちょになるのは必至。
鞍馬側から登って、貴船の方に抜ける頃には水滴りまくり。
さむっ。

その後は乗り放題券を持っていた叡電に無駄に乗りまくった。
元田中で、前歩いていた時に見つけて気になっていたメキシカンに入って腹ごしらえ。
日本人がしてはるみたいやけど、店内は現地色が強くて南米の本も多くおいてあったからしばらく本を読んで情報収集。
会計の時に、コインランドリーの場所を聞いたきっかけに(もちろん靴がまだびちょびちょやから、靴乾燥機目当て。)、店の人と少し話を聞いてみたら、やっぱり住んでいたとのこと。
ますます熱い国だ、メヒコ!!
それから一乗寺に戻って、萩書房と恵文社へ。
恵文社ではたまたまやけど、紙の特集が組んであって、久々に紙にときめいた。
これでノートを作ろう。
今、帰りのバスの中。
あ~、足が寒い。
きれいな雪山の景色を見られた代償は重く、地味にまだ続くのだ。
足~。

2009-01-13

チャリンコ

こないだ、大学の時の友だちと大新年会をしたその延長で、おばあちゃんちにおります。
昨日は寒さで一歩も外に出てへんへたれっぷりやってんけど、今日はうろちょろしてきた。
築港というエリアなんやけど、街自体がアートで盛り上がろうという試みをしているみたいでその一環として、無料レンタルサイクルを貸し出してくれているという情報をキャッチ。
おお~、すばらしい~。ひひひ
NPO支援施設で大阪の国際交流の情報をみてみて、あ~、家がもっと近かったら参加したいのになぁ~と思ったり、昭和10年に建てられたというビルにカフェが入っていてそこで手紙を書いたり、本を読んだり、海に沈む太陽をみたり、このエリアを満喫。
いやー、今まで全然知らんかったところとかいっぱいでびっくりした。
今日使ったお金、600円。
いや~、よう遊べた。

2009-01-09

うろうろにやにや

一応毎日うろうろしております。
せなあかんことは一向にしていない気が。
ガッデーム。

でも、うろついているとやっぱり面白いことがあるわけで。
昨日は、なぜか雑貨屋で保険の相談会。
ゆかいな雑貨や店主と、愉快な保険屋と楽しい時間を過ごしていたらば、4時間も居座ってしまっていたよ。ははは。
そこで、見つけた気になった張り紙。

「味覚の展示場」。

イベントそのものよりも、それを作っただろう人に興味が。
絶対これは、岩田健三郎さんに違いない!!!と思って、itsumoさんに確認したらば、やっぱりそうやとのこと。
岩田健三郎さんは、姫路の版画家のおっちゃんなんやけど、姫路市の小学校で使われているドリルの表紙はこのおっちゃんの版画なのです。
あたしが小さいときも、そして今も!!!!(2学期小学校で働いてる時にそれを知って、びっくりした!!!)
版画や絵の活動にとどまらず、菓子博の時は、地元姫路の食べ物を盛り上げることもしてはった。
この味覚の展示場は、きっとそのプロジェクトの一環やろう~、と思いながら、そんなことよりも驚いたのが、健三郎さんが毎月(ここ、ポイント!!!)発行していると言う雑誌を見せてもらって、度肝を抜かれた!!!!
かなりの頁数(1センチくらいはある)で、しかもほとんどのページの文字は手書きなのです。
どどど、どういうことや、これは?!?!?!
すごすぎる。

というわけで、今日は車の点検に行った帰りに川のほとり美術館に行ってきた。
健三郎さんの娘さん夫婦がいてはるとのことで。
ずっといってみたいと思いつつ足を運べていなかったところ矢から、ええ機会になったわ。
気球の写真展がしていて、それをぶらりとみながら、コーヒーを飲んで帰ることに。
コーヒー飲みがてら、その雑誌を読んで帰ろうと思っていたら、娘さん夫婦としゃべることに。
いろいろ話をしていたら、文房具好きというところで意気投合して、記念に鉛筆をもらった。
東京のつくし文具店というところが作っているちょっと太めの4Bのえんぴつで、書き心地がめちゃくちゃよい!!!!
雑誌のこともいろいろ聞いていたら、紙は市内の紙の会社の物を使っていて、印刷は自宅でおこなうらしく、製本だけプロに頼んでいるらしい。
もちろん、その会社と言うのも地元の印刷会社。
この徹底した地産地消的なサイクルがすごい!!!!
こういうムーブメントがもっと活発になれば、地域からどんどんオモロイことを発信する人がふえるんやろうなぁ~~。
いやぁ~、すてきな場所にめぐりあったもんや。
うれしくてわくわくする。

http://www.shoku-tinoza.net/index.html
雑誌は、これを編集したものらしい。
毎日絵と文が更新されるとのこと。
すげーバイタリティや。

2009-01-08

年末年始旅 屋久島2

翌日、5時くらいにゆっこちゃんから連絡があり、まさかの縄文杉登山断念。
というのも、さすがは標高の高いところがある屋久島、この時期は雪も降るのです。
登山口までの道路が凍結して通行止めになっているらしいので、諦めざるをえんみたいやった。
そのかわり、島内一周をすることに。
ゆっこちゃんの宿に、前に屋久島に住んでいたという人がいて、その人が案内役をかってでてくれたのです。
縄文杉もその人のガイドで行くことになっていたけど、それが無理になった今、急遽島一周ガイドにはや代わりしてくれたというわけ。
前日、違う山に登山に行っていたあけみちゃんも急遽参戦。
結局車2台8人でぞろぞろと回ることになった。
島を一周すると、島内でも場所によって全然天気が違うのが分かる。
さっきまで曇っていたかとおもうと、うそみたいに晴れているエリアがあったり、その逆ももちろん。
だから、虹によく遭遇する。
最近虹なんてあんまり見ていなかったのに、それが数時間のうちに何回も現れるもんやから、なんか幸せな気分になった。
この日の昼ごはんは、まさかのコンビニ。
というか、まさかの昨晩と同じコンビニ!!!!!
尾之間では、前日とは違う高級な温泉へ。
でも、海の目の前でめっちゃ贅沢な気分になれる。
天気もいいエリアにあるから、さらにテンションあがって昼間っから極楽極楽。
一人旅の大阪の姉さんと、東京のキュートなおばちゃんと露天でしゃべる。
おばちゃんは、排水溝に流れる水の音を聞いて、「屋久島はこの時期にもせみかしら??」と真顔で言うていた。
「ちゃうとおもいます!!!!!」と、おばちゃん、みんなから総突っ込みを受ける羽目に。
またまた宮之浦に戻って例の釣具屋の民宿に。
その晩は、大晦日。
宮之浦の神社で、年越しの太鼓の演奏があると聞きつけて、戻ってくることにしたのです。
そしたら今度は、民家ゾーンやと思っていた2階に案内された。
2人には広すぎるくらいの部屋で、真ん中にはおこたがばばーんと置いてあった。
それを見た瞬間、鍋しかない!!!!!!鍋しか食べたくない!!!!もたもたして今晩もコンビニで済ますことがあってはならない!!!!!と、車をスーパーへ走らす。
宿で見かけた食料の買出しをしたそうな二人組みも一緒に乗せていってあげることにした。
関西人やということは一発で分かったけど、話をしていると、前日白谷雲水峡ですれ違った二人組みやということが判明した。
一人がサンタの帽子をかぶっていて、なんか「ここの湧き水は飲めますか?!」とか聞いてきたから、「のめるんちゃうー??」と適当に受け答えをしていた、あの人たちやった。
いくら島が小さいからというても、こんな偶然もあるもんやなぁ、と関心。
駆け込みで行ったのが逆に良かったのか、破格値(特に魚介類)で鍋の材料を買い揃えることができた。
水炊きをちょちょいとして、まったりしていると宿のおっちゃんが「焼酎を飲まんか?」 と誘ってくれた。
宿に泊まっているほかの人たちも続々とやってきて、みんなで大きなおこたを囲んで2008年最後の時間を一緒に過ごした。
全国いろんなところから、いろんな方法でここにやってきた人たち。
とびうおを食べたことがないというと、おっちゃんがホットプレートを持ってきて焼いてくれた。
さすが、釣具屋がメインなだけあって、魚介類には事欠かへんみたい。
年の瀬もいよいよ迫ってきて、焼酎に完全にノックアウトされたまさみを連れて、年越しの太鼓の儀式を見るために神社へ行った。
現場に着くと、白谷雲水峡の太鼓岩で一緒になった女の子と再会した。
南の方の宿に泊まっていると聞いていたけど、この太鼓を見るために、北上してきたとのことだった。
ゆっこちゃんやホッシーもいて、一緒に太鼓を見た。
知った顔に出会うとほっとして、ついつい大きな声でしゃべってしまう。
笛の音が響き渡って、暗闇にめらめらとオレンジの火の光が際立った。
太鼓の音がずんずんと響いた。
太鼓が終わると、いつの間にか年が明けていた。
あけましておめでとうと口々に言い合い、酒が振舞われて、もちがまかれた。
大変やったのはその後。
省略。

元旦、早くから電話が立て続けに鳴った。
縄文杉登山が無理になった代わりに、元日はモッチョムだけ岳登山をすることになっていた。
起きて準備をしながら、「なんか違う気がする」と釈然とせえ変気持ちが私の中にあった。
睡眠が十分じゃなくてちょっとだるいのもある、でもなんか、ほんまに今日登山なんかできるんか??モッチョムなんか登れるんか??という疑問が頭の中をぐるぐる回る。
準備をしながら、もう一度ガイドブックをみて、やっぱりやめておこうかな、プランBを考えた方がいい気がする、と思った。
まさみを起こして、辞めておこうかな、と思っている旨を伝えてみたけど、彼女の中では「断固登山」の気持ちが強かったらしく、大丈夫ちゃう?と言われた。
最後の最後まで迷ったけど、行くべきではない、の方がとうとう勝って私は行かないことにした。
いろいろあって、私は宮之浦に残って、再びあけみちゃんが車で迎えに来てくれるのを待つことになった。
宿に帰って、気になっていた二人組みの出発も無事に見送れたから、ひとつもやもやが解消した気分で、二度寝。
ごろんと横になりながら、しけのためにその火のフェリーが結構になったと言う町内アナウンスを聞いた。
意外と早くあけみちゃんが戻ってきて、2人でのんびり再出発。
ヤクスギランドというところがあるからそこへ行くことへ。
行ってみると、路面凍結のために通行止めになっていた。
引き返してすぐそばの展望所に車を止めて景色を見ながらあけみちゃんといろいろしゃべった。
すごく穏やかでいい時間を過ごせた。
しばらくして、もう一度登ってみることにした。
車をしばらく走らせて、いよいよ本当に路面が凍って普通タイヤじゃ危ないかも、というぎりぎりで車を止めた。
そこからは歩いて車道沿いをぶらぶらと歩いた。
屋久島で雪に触れるとは。
やっぱり、歩くスピードがいい。
そこも車道なわけやから、普通にやってきたからびゅんとくるまで通りすぎてしまうような道。
そこをあえて歩くことで、車で着たらきづかへんかったやろうなぁ、という景色を堪能できたんとちゃうかなぁ、と思った。
湧き水を見つけて味見してみたり、雪でボールを作って投げつけたり、誰も踏んでへん雪を踏みしめてにやにやしたり。
途中で猿も見かけた。
キーキーと叫んで仲間とコンタクトを取っている様子。
……こわっ。と思った。
島一周の時に、猿見てみたいなぁ~、と思っていたあのミーハー気分は消えて、猿怖いなぁと思った。
でも、本来はそう思うべきなんよな。
このただの道路を散策した時間は、心にパワーを与えてくれた気がする。
その後登山を終えたモッチョム組みと合流して、そして、あけみちゃんとゆっこちゃんと別れた。
結局屋久島をほとんど一緒にすごした気がするこの2人との出会いはほんま大きかったなぁ。

安房の宿は、またもや寒くて、珍しく早く目が覚めた。
時計を見たら7時前、日の出はまだや。
日の出時刻を調べて、それを見に行ってみることにした。
カメラだけ持って、町をうろうろ。
相違や、この街、まだ街歩きしてない!!!!と言うことに、いまさら気づいた。
雲が厚くて日の出は拝まれへんかったけど、隙間から空がピンクに染まっていく様子を楽しめたから良かった。
小一時間町をうろうろして、バッパーに帰って荷造り。
バスで宮之浦へ。
初日に行って良くしてくれたstax cafeへもう一度。
覚えてくれていて、話が弾む。
出る時に、「フェリーで食べませんか」とポンカンを持たせてくれた。
屋久島でいくつポンカンをもらったことか。ああ、ありがたや。
土産物屋で、安納いもを買い求めていると、オジー2人組みとまきちゃんと再会。
まきちゃんも同じフェリーで鹿児島へ帰るという。
帰りのフェリー、屋久島を出航した時は波が高くて、起きていては酔いそうやったから揺れとともに、寝た。
起きて、看板にでてみたら、ありえへんくらい快晴で、屋久島のあの天気の悪さはなんやったんやろう、と不思議な気分になった。
開聞岳も桜島も、きれいに見えた。
市内は、無理矢理にお正月気分をかもし出していて、なんとなくうんざり。
ブックオフで本を買って、駅でまきちゃんを見送った。
鹿児島のバッパーに戻ると「おかえり~」と迎えてもらってほっこり。
最後の晩、ゆっこちゃんと再会(早速。笑)して、ジョイフルでだら~っと過ごした。

早朝の鹿児島空港。
ありえへん混雑。
あわや、チェックインできひんで飛行機に乗り遅れるかと思った。
伊丹について、モノレールと地下鉄を乗り継いでおばあちゃんちへ。
夕方家族と車で家に帰った。
その日の晩、九州から18切符でぼちぼち帰ってきていたまきちゃんがうちに泊まりにきた。
なんか、自分の旅もまだ続いているみたいでうれしい。

翌朝、まきちゃんを駅へ送り届けて、コーヒーを飲みに行った。
今回の旅は、本当にいい出会いがたくさんあった。
今回限りじゃなくて、再会が楽しみな出会いばかりやった。
このような形で新しい年を迎えられて、ほんま、贅沢。
やっぱり、旅は人生の縮図やなぁ。
いちいちすげぇ!!!とびっくりして、みんなでがははと笑って、体験したことを自分の頭で考える。
出会いの頻度は高いけど、別れが来るのもあっという間。
でも、そうやって新しいつながりができたり、新しい世界とつながっていくんやと思う。
だから、こうやってひとつの旅を貴重なものとして、振り返る今の時間もまた大切なんかな、と。って、ただのだらだら長い日記になってるだけやけど。笑

遅ればせながら、みなさまにとってたのしい一年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始旅 屋久島1

朝7時のフェリーに乗るべく南埠頭へ。
ドライヤーを探していたあけみちゃんは、高速船トッピーで屋久島入りするというのでここでお別れ。
全くノープランで、とりあえず屋久島にいくことだけは決まっていたゆっこちゃんは私たちと一緒に屋久島丸で行くことになった。
屋久島丸は、2008/12/22に就航したばかりのブランニュー航路で、今なら片道につき1000円の割引があってかなりお得。(屋久島まで往復6400円!!!!2009年5月くらいまでらしい。急げ、屋久島に行きたいそこのあなた!!!)
スタンダードの客室は、シートもなく、だだっ広いスペースといった感じ。
親切にも毛布がおいてあって、どこでも寝ることができるあたしはほぼ4時間ぐうすか寝ていた。

屋久島について、まずは宿へ。
ゆっこちゃんも宿は取ってあったみたいやから、途中でお別れ。
宿が見つからず、その辺を歩いていた地元の人に聞くと前まで連れて行ってくれたはいいけど、ここ、つり具屋さんなんですけど……。
3階建ての建物で、顔をぐいっとあげると、確かに民宿の看板も出ていた。
とりあえず、中に入ってみても、店員がおらへん。
すいませ~~~ん!!!!と連呼しまくったけど、現れる気配なし。
他のお客さんもちょっと困っていたけど、しばらくしてふらりと戻ってきた。
チェックインは完了したけど,レシートがやっぱり「釣具屋」。ははは。
1階が釣具、2階は民家、3階が民宿のスペースやった。
各部屋には、魚の名前。
さすが、ベースは釣具屋やわ、と妙に関心。
というか、この民宿の向かいの宿の名前を見てびっくり。
朝別れたあけみちゃんが泊まるとかいうてたところやん!!!
とりあえず、散歩がてら昼ごはんも食べたいからうろつくことにした。
あけみちゃんに「宿が向かいどうしやで」とメールして、せっかくやから昼ごはんも一緒に食べることにした。
3人でうろうろしていると、一人でうろうろしているゆっこちゃんに再会。
おおおおお!!!!!!びびる。
まぁ、こうしてまた4人になったのも何かの縁やな、ということで昼ごはんを食べに行った。
昼ごはんを食べて、だらだらしゃべって、その辺をうろついた。
土産屋のめっちゃおもろいおばちゃんに出会って、おばちゃんが4人に屋久杉のキーホルダーみたいなやつをくれた。
このおばちゃんがめちゃくちゃ面白いおばちゃんで、一昔前の屋久島の状況についていろいろと教えてくれた。
今ほどいろいろと栄えていなかった時代には、ワンダーフォーゲル部の人たちが山を降りてくると、このおばちゃんの店にやってきたそう。
インターネットもない時代やから、ノートを置いておくといろんなことを情報交換として書き込んでいたらしい。
「これくらいは、あったかなぁ」と手でノートの厚さを再現してくれると、5~6センチはあったように見えた。
4人とも、「へぇ~~、すごいなぁ~~」と感心していると、おばちゃんが最後に一言。
「ま、全部破棄しましたけどね!!!!!!」
吉本新喜劇やったら全員ここでこけてるところやで、ほんま。
「おばちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と全員でつっこんだけど、あまりにさらっと「破棄」とか言い放つもんやから、おなかがよじれるほどわろうてもうた。
おばちゃんの余韻に浸りながら、たまに思い出し笑いしつつカフェでお茶。
散々しゃべった挙句、晩御飯は現地集合ということに。
あたしはカフェに残って日記をキャッチアップ。
ほんなら、店のママが昆布茶を入れてくれたり、なんか至れり尽くせりな感じ。

次の日は、白谷雲水峡にいった。
もののけ姫のモデルになったという森があるところで、初心者でも簡単に散策できるとのこと。
何も決めていなかったゆっこちゃんと、ゆっこちゃんの宿に泊まっていたホッシーという青年も一緒に上ることになった。
あけみちゃんは、その日は別。
雨やったけど、これをあいにくと呼んでしまうにはあまりにも惜しすぎる景色。
雨やら石やら(これも不思議なんやけど、かなりの高いところにきているはずやのに、ありえへんくらいでかい石がごろごろ。これは、屋久島自体が隆起してできた島やから、もともとは低いところにあった地層がこうして高いところに押し上げられているから、このようになってるとのこと。)で、足元が悪い。
山を歩き慣れていないから、ついつい足元ばかりに気をとられて、黙々と歩く人になってしまっていたけど、ふと足を止めて顔を上げると、一面緑の景色と、しっとりとした空気に包まれる。
あほやから、すごいなぁ~、すごいなぁ~、としか言われへんのやけど、ほんまにきれいやった。
でも、なんか不思議とそこにいるのが当たり前みたいな感じやった。
すれ違う人たちとあいさつを交わしながら歩くと、元気がでてきた。
山歩き装備の人から、軽装の人までいろんな人がいたけど、一番びっくりしたのはおそらくバスかタクシーの運転手か何かやと思うねんけど、カッターシャツにサラリーマンの履くような革靴、おまけに傘で片手ふさがっている状態で、ひょいひょいと石を伝って降りてきたあの人!!!!!!
カッパまで着てリュックしょって歩いている自分がなんか、恥ずかしいわ!!!!笑……いや、完全にあのおっちゃんがすごいんやでな……。
下山して、ゆっこちゃんとホッシーと別れて我々は、宿に移動のため南下。
尾之間温泉というしっぶい温泉があって、そこに行った。
地元の人もようけきてはる温泉で、めちゃめちゃ気持ちいい。
その後、まさかの食いっぱぐれで、まさかのコンビニでディナー。
ありがたいことに、外にイスとテーブルが用意されてあって、寒空の下広島風ラーメンをすすった。うまいもんは、うまいから、よし。
宿で、オーストラリア人2人と一緒に旅をしている女の子と出会った。
オーストラリア英語、懐かしい~。おる時はあんまりなんもおもわへんかったけど、やっぱり、なんか特徴あるなぁ、オジーイングリッシュ。
ここのバックパッカーが曲者、というか、登山者向けやから設備が超最低限しかなかった。
寝袋を持っていって置けばよかったんやけど、ないから備え付けの銀のシートと薄っぺら委毛布のみで寝る羽目に。
さすがに、寒さで夜中に目が覚めたわ~。
3日間山で過ごしたというまきちゃんに言わせてみれば、「風がないだけ良く眠れる」だそうで。
いやぁ~、前日民宿の布団でぬくぬくした身には結構こたえるのになぁ。
やっぱり、人間、甘やかされたらあかんのやなぁ。
でも、ほんま、寒かったわ~~~。

2009-01-07

年末年始旅 鹿児島

新年を迎えて、早1週間が……。
早いな。
12月25日から1月3日間まで、年末年始は旅にでておりました。
浮かれた日記で書いていたとおり、行き先は屋久島。
鹿児島空港に降り立つことになっていたから、どうせなら初めての鹿児島もうろうろしたいなぁ、とちょっと欲張って鹿児島もふらふらとしてきた。

最初の何日かは、鹿児島の巻。
一応、行き帰りの飛行機は変更不可やから、自分らの動きというか最低宿泊地はちゃんと決めていた。
でもそれも、初日から変更変更の毎日。
伊丹空港で、登場数十分前に、その日の行き先を変えることにして、だめもとでホテルに電話。
頼んでみれば何とかなるもんやなぁ。
まず最初に向かったのは、霧島。
街中に硫黄の匂いが立ち込めていて、ニュージーランドのロトルアが思い出された。
いたるところから白い煙がもくもくとふきだして、空に上っていく様子を見て私らのテンションも急上昇なのでした。
じゃらんでみつけたこのたび唯一のホテル泊。
というても、3000円くらいのもんやけど。
でも、あたしらみたいなもんがこんな贅沢させてもうてええんすか!!!というくらいのええところやった。
特に、最上階にあった展望温泉からは遠くの方に桜島が見えて、あたしみたいなもんがこんなええところに……!!!となぜか申し訳ない気分になったのでした。
そんなことを言うてる割には、何回も温泉に入りにいって、ちゃっかり無料のコーヒー券まで使ってきた。
温泉も良かったけど、その蒸気でふかしたおいもさんを食べてんけど、それがめちゃくちゃおいしかった。
1泊しかしてへんのに、2回も食べた。
1回目のは、100円のくせにありえんでかさのいも。
2回目のは、100円のくせにありえんあまさのいも。
いやぁ~、霧島いいなぁ~~。

翌日、霧島神宮へ向かうことにしていたら、バスにまんまと乗り遅れて次のバスが来るまで足湯を楽しむことにした。
すると、漫才コンビのような博多弁のおっちゃん二人組みが神宮まで乗せていってくれるという。
別にヒッチハイクを試みたわけでもないのに、ラッキー。
このおっちゃんらがマイペースで、出発まで足湯をしたり昼ごはんを食べたり、ガソリンを給油するというて数キロ神宮と逆の方向へ車を走らせてみたり、いちいち面白かった。
関西人が九州人の物まねをするときにいいそうな「よか!!!!」という言葉を聞けて妙に感動。
おお~~~、ほんまに「よか」って言うんや~~~!!!!
道の駅を見つけては、いきなり左折してはいっていってしまうし、おかげで絶景にありつくことができた。
路線バスでいってたら寄られへんところやもんなぁ。
おっちゃんたち、ありがとう!!!!!

その後、鹿児島市内へ。
鹿児島ではリトルアジアという1泊1500円というありがたや~、なバッパーにお世話になった。
そこを拠点に、桜島に行ったり、指宿・知覧・枕崎へも足を伸ばした。
桜島は、結局レンタカーをして1周したけど、ビジターセンターで歴史を知れたのが面白かった。
ここでも足湯があって、しばらく本を読んだりしてのんびり過ごした。
そこが桜島であることを忘れて、ふと顔を上げると、溶岩でえぐられた山肌がズドーンと目に飛び込んでくる。
なんかしらんけど、原始時代に来たような気分になって、そのたびににやける。
指宿は、有名な砂風呂を楽しみ、枕崎ではかつおが有名やというからそれをいただいてきた。

そして、知覧。
ひときわ印象に残る街だった。
知覧は、第二次世界大戦中特攻基地があった場所として知られているけど、私は恥ずかしながらそれについて詳しいことを知らんかった。
平和会館を訪れたんやけど、ショックやった。
特攻隊として命を落としていった人たちは、20代の若者がほとんどだったそうだ。
中には、10代の少年もいたというから心が痛む。
展示されてあるのは、彼らの遺品や遺書など。
両親や肉親に宛てた遺書や、別れの言葉は本当に読んでいて辛かった。
また、全ての特攻隊の人の顔写真があるんやけど、その片隅に、身内の所在地が不明なので心当たりの人は連絡をください、といった付箋が貼られていて、それにも胸が痛んだ。
広島では、戦争そのものの恐ろしさを感じさせられるけど、ここ知覧では、戦争の非常さとそれに翻弄された人々の悲しさを感じさせられた。
どうして、彼らはいかなければならなかったんだろうか??
三角兵舎と呼ばれる、特攻隊員たちが出撃まで寝泊りした建物が再現されて建てられてある。
平和会館をぐるりと見たあとにその三角兵舎に入ると、ほんま、なんとも言えない気持ちになった。
特に何もなく、簡素な寝具が等間隔に並べられてある程度で、その中で最後の手紙をしたためたのかと思うと、言葉が出ない。
知覧、本当に訪れてよかったと思う。

鹿児島最後の夜、次の日の屋久島へのフェリーの出航が早いので支度をしていた。
すると、一人で旅をしている風の女の人に声をかけられた。

「ここって、ドライヤーの貸し出しとかあるんですかねぇ??」

それをきっかけに話し始めたら、その人も次の日に屋久島入りするということが分かった。
朝が早すぎてやむを得ずタクシーを使うことにしていたから、一緒に乗り合わせて割り勘しませんかと申し出てみると快諾。
その話を聞きつけた今まさにやってきたばかりの人も、私もいいですか?、と聞いてきたので、多い方がええやん~、というわけでその2人とまさみと私の4人で乗り合わせていくことが決定した。
後で振り返れば、この一言がなければ屋久島の旅もずいぶんと違ったものになっただろうなぁ、と思う。

Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。