2008-05-18

セミナー

今日は、イーグレ姫路に行ってきた。
おかん情報で、なんか写真展がやってるとのことやったからそれを見に行ってみたねんな。
お母さんの言うていたとおり、シラス漁の写真は幻想的できれいな写真やった。
写真展としては、あたし的には東京で見たAPA AWARD 2008(広告写真の展覧会)の方がテーマがあったし、やっぱり広告という点においてその視点や表現が豊かやったから面白かったなぁ~。

とりあえずイーグレにきたから国際交流のコーナーものぞいておこうと思って、4階に行ってみたらすごい人やった。
いつもひっそりしてるのになぁ。
それというのも、この間まで行われていた菓子博で展示されていた工芸菓子の一部が期間限定で無料で展示されているのです。
そらぁ~、人集まるわなぁ。
えらい並んでいました。あたしはみいひんかったけど。
例の姫路城の工芸菓子は、最低1年くらいは市役所に展示されるとのことやったから、もうちょいブームが去ってからひっそり見に行ってみようと企んでいます。

さて、みなさんは「フェアトレード」というのをご存知でしょうか。
「公平な貿易」と訳されて、簡単に説明すると、途上国の生産者と先進国の買い手の間で直接的な関係を作り上げていくという活動のことをさします。
あたしがこの「フェアトレード」という言葉に始めて出会ったのは、去年の今頃でした。
姫路のクラフト市で出会ったノート作りの明石のおっちゃんとしゃべっている時に聞いたのが初めてでした。(おっちゃんにこんないろんな世界の紙をどこで手に入れているのかと聞いた答えが、フェアトレード、だったのです。)
そして5月はフェアトレード月間だというのを、昨日知りました。
itsumoさんという雑貨屋さんをのぞくとフェアトレードウィークが開催されていて、さまざまなフェアトレードのグッズが店頭に並んでいました。
あたしも、バングラディシュのハンドメイドの麻糸とどこの国か忘れたけど(オイ)、手漉きの名刺用のカードを買いました。
その時にフェアトレードについてのフライヤーをもらって、ちょうどインターネットで検索したばかり(www.peopletree.co.jp)やったところへ、「フェアトレード入門セミナー」というのが約1時間後に、ここイーグレで開催されるという張り紙を見つけた。
こんなタイムリーな話、あんねんなぁ~~~!!!
あたしのフェアトレードのイメージは、工芸品や民芸品を扱うというイメージが強かったけど、今回のセミナーでは食べ物を扱っているという点にも惹かれた。
国際交流室の事務局に行ってみると、参加費は無料やしまだ空きがあるということやったから参加してみることにした。

はじめは、2時間のセミナーということでうっかり眠ったらどうしようとか心配していたけど、参加体験型のセミナーで、他の参加者の人とも交流できて面白かった。
講師の方は、今春まで高校の家庭科の先生をされていたそうで、話し方もうまいし、見やすい資料や講義の流れで最初から最後まで引き込まれた。
ただ単にフェアトレードの仕組みを学ぶだけではなく、先進国と途上国の関係を歴史的(植民地時代の話)な切り口から見ていったり、経済的側面と社会啓発的側面があるということを知ることで、フェアトレードが両者にもたらす意味や意義についても深く考えるきっかけになった。
また、途上国の人が作った品を「途上国の人が作ったものを買ってあげよう」という同情的な気持ちで買うのは「フェア」ではない、つまり、これではトレードとして成り立っていないのです。
生産者と消費者がお互いに納得して生まれるトレードこそが、フェアトレードなのです。

お互いにフェアであるにはどうすればいいのかについてみんなで考えました。
生産者は、自分たちの生活を守るために適切な対価・情報・お金・安定が保障されなければなりません。
そのために、生産物の品質を向上させて安心できるもの(=価値のあるもの)を供給する必要があります。
一方、消費者は、自分がほしいと思うもの(安全で安心なもの)が手に入ることが保障されなければなりません。
そのために、製品の価値を認められる消費者になる必要があります。
安いものが本当にいいものなのでしょうか。
反対に、高いからといってそれが本当にいいものなのでしょうか。
安心して買いたいものは、誰が作っているのでしょうか。

また、フェアトレード製品が生産者の現状などを伝える役割を持ち、生産者と買い手が直接結びつくので「顔と顔の見える貿易」とも呼ばれているそうです。
これは、なにも先進国と途上国の関係だけではなく、国内においての消費者と生産者の関係にも置き換えられるのではないかという見方をされる方もいて興味深かった。つまり、地産地消が注目されているのは両者の直接的な結びつきの重要性が見直されているということです。

うまく説明できてないくせに、うじゃうじゃと小難しい日記になってしまったけど、まずはやっぱり知ることが大切やと思った。
日本でのフェアトレードの商品の販売量は、先進国の中でも飛びぬけて低いらしい。
その原因のひとつに、フェアトレードという考え方、あるいはその言葉自体の浸透のしてなさが挙げられるのではないかな、と思った。
2時間のセミナーでは、すべてを知ることはできひんかったけど、そのきっかけになる考え方や、関心は大いに高まったと思う。
そして自分には何ができるか、と考えた時に思いつたのは、フェアトレード品を進んで買うことではなくて、この考え方を誰かに伝えるということやと思った。
そういうわけで、日記に書いてみました。(自分の考えを整理するためでもあるけど。)
今までこんなセミナーがあったことや、参加している人が年齢もさまざまであんなにたくさんいると知らんかったから、今日は偶然とはいえ貴重な時間を持つことができたなぁ、と思う。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。