2006-04-08

街歩き、そして。

今日も、天気のええ日やった。金曜日やし、桜もええ頃合やしということで、今日は帰りに姫路城に桜を見に行くことにした。いつもと違う道を選んだ。川沿いと堀沿いを歩いた。お堀沿いには、桜の木がこれまたたくさん植わってあって、まさに桜並木で、カメラを片手にのんびり歩くのはほんまに気持ちがよかった。あ~、リュックで来てよかった。お城の前の三の丸広場は、みごとに花見客で埋め尽くされていた。青いシートの上に、黒い真新しいスーツを着込んだ新入社員らしき人と、すでに顔が真っ赤なすっかり出来上がってしまったおっさんたちがいた。屋外で、しかもあんなにきれいな桜の下で酒を飲むのはさぞ気分がいいやろうとは思うけど、結局それを口実に、飲みたいだけの集まりも見受けられるのが、そう、お花見。せっかく花がきれいやのに、あたり一面酒臭いのも、そう、お花見。自分がしらふで、歩いていると、いかに酒臭いかがわかる。城周辺の桜は、まだまだ余力を残した咲き方やったから、この週末くらいに一気にピークを迎えそうな感じやった。まぁ、とりあえず写真をとってみたり、ベンチにすわって花を見たり、写メの撮り方がわからへん夫婦の携帯で写真をとってあげたりと、一通り楽しんでから帰ることにした。

帰りに、古本屋の看板を見つけて、なにやら面白そうな感じのところやったから入ってみた。日本の古本屋と言えば古書とかを扱っているあやしげなところか、あるいはブックオフとかみたいなほんまにセカンドハンド的なのを想像してしまいがちやけど、そこは海外にあるみたいななんか妙にこじんまりした古本屋やった。セレクトショップ的な要素が見受けられた。というのも、哲学や旅の本が多くディスプレイされていて、店主の趣味が色濃く反映されたかのような、そんな感じがしたからだ。2階はギャラリーになっていたから、どんなもんかとためにしあがってみた。すると、Emily Duncanと言う人の絵が展示されてあった。店の人っぽい人と、外国人の女の人が話していた。私が上がると、電気をつけてくれて、真っ白な壁に6点の絵が浮かび上がった。画用紙の素材に和紙を使っている作品とかもあって、面白い味を出していた。それともうひとつ、白い壁の突き当たりにぽっこりと浮かび上がるすりガラスの窓の感じがえらくいい感じやったから、いっちょ魚眼の登場か?!と思って、店の人に写真をとってもいいか尋ねてみた。するとOKやって、そこにいた外国人の女の人こそが、Emily Duncanさん本人やった。Emilyは、姫路でALTをしているらしく、アメリカ出身やった。これらの絵も、趣味でかいているらしい。しばらくEmilyと店の人ことアキラくんと話して、やがてEmilyは日本語のレッスンがあるからといって帰っていった。Guestbookを書きながら、しばらくアキラくんとしゃべっていると、この人がまた面白い。私なんか足元にもおよばへんようなスーパー18切符旅人なのだ。いろんなエピソード、特に、まだいったことのない東北エリアや北海道エリアの話はかなり興味深かった。そこの古本屋や、ギャラリーには、不思議なことに私のような旅好きとか、なんか放浪癖のあるっぽい人が不思議と吸い寄せられるように辿りついてくるらしい。旅中に出会う人には、こういうタイプの人がほんまに多いんやけど、普通に生活していたらほんまにそういう人と出会うことはまれやから、こういう人が同じ街にもおるんやと思っただけで、相当面白いやら嬉しいやら。ついつい長居をしてしまったけど、帰りはほんまにパワーをもらった感じではや歩きで歩く自分がいた。やっぱり、面白い人に出会うと、刺激を受けて視野が広がるな、と思った一日でした。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。