2020-09-10

11年のあるけどない空白

 最後の投稿が2009年の6月23日。今日は2020年の9月10日。

11年前のブログをあけた。昨日くらいからぼんやりと考えていたのは、久しぶりにブログでもなんでも、記録を文章で残そうかな、ということを。

11年経って、インターネットなどの技術もあり方も随分と変わり、いろいろなプラットフォームもできていて、私もinstagramやfacebookなども使っているけど、ここにきてそれらのSNSと呼ばれるサービス、その中でも特にfacebookにはうんざりしているのだ。一番最初にあれがあらわれた時は、海外のユーザーの方が多かったから離れて暮らす友達と連絡をとったり近況報告をしたりするのに便利に使わせてもらっていた。だんだんその様子も変わり(まぁ、みんなそれぞれ忙しくなってネットにいろいろ載せている場合ではなくなった)その意味合いは薄れ、自分の中で「備忘録を残すやつ」的な使い方をしていた。しかし最近はなんか、開けばウォールにあふれる様々な人のランダムな投稿と、巧妙に、というか、もはやえげつない割り込み方でお尻を入れてくる広告にうええっっとなりつつ、それでもたまに漫画の広告なんかが入っていたらついついスクロールの手を止めてみている自分もいて、くっそー、思うつぼかよ!!と舌打ちをしながら、その返ってこない無駄な時間を自分を恨めしく思っているといったありさまだ。ニーズからずれているから、気持ちも持っていきようがなくなってしまって疲労困憊。といった状況。

発信するという点で新しいプラットフォームを開拓してみようかという気持ちもないことはなかった。noteとかは気になっているプラットフォームの一つだったからどんなものかとのぞいてみた。でももう一度なんで文章を書く「何か」を探そうとしているのかを自分に問うた。

考えたことを書き留めておきたい。

すべての人がそうなのかは知らないけど、私は自分自身の書いた文章が面白いと思う。11年前のこのブログを適当に読みかえして、忘れていたこともたくさんあった。例えば、ある日「おちゃっぴい」という新しい単語を国語辞典で知ったらしいのだ、私は。そんな言葉聞いたことないし、この先日常会話の中で聞くことがあるのかわからないけどぜひ聞いてみたいと思っていたらしい。

■実用日本語表現辞典より 
お茶っぴい
読み方:おちゃっぴい
別表記
:お茶っぴー、おちゃっぴー、お茶っぴい、おちゃっぴい

(1)女の子がおしゃべりな様子を意味する語。お茶っぴいはおしゃべりな女の子を指す場合もある。遊郭では客がつかず暇な遊女にお茶出しをさせており、そのような遊女はおしゃべりな者が多かったことに由来する。
(2)働きの割にお金にならないことを意味する語。
そんな気持ちも、そしてそんな言葉すら忘れていたけど、実家暮らしで近くに国語辞典を置いて生活していたその環境っておもしろいな、と思った。ちょっと今度実家に行ったら国語辞典を持ってこようといま考えているくらいだ。ちなみに、この11年間の日常の中で「おちゃっぴい」という言葉に出会う機会はなかった。この言葉と気持ちを思い出したゆえに残念な気持ちが少しめばえる。不思議なことだ。

文章を書くのは時間をとられることだ。写真を携帯でぱっととってそれを載せるよりもずっと。メッセージを送りあえるスピードは11年前よりもずいぶんと早くなった気がする。それに反していまだにペンをとって手紙を書いたり、e-mailをかなり寝かせて、LINEのメッセージすら寝かせてから長文で返す、なんていうことをしている自分を客観的に見るにつけ、たぶんそういうことが好きなんだろうなと思う。と同時に、その中でしか伝えられない何かがあってそれをできるだけすくって伝えたいと潜在的に思っているのかも。その癖に、「内容が無いよう」な手紙を受け取った人を困惑させているのも事実である。

ともあれ、11年前の誕生日、私は27歳になっていた。ネパール人と一緒にインド料理屋で働いていた。その後私はメヒコに渡った。今は38歳になって日本に住んでいる。そして何かを書きたいと思っている。例えば、「コブラ会」について。あるいは「金縛りにあったこと」について。どうでもいいような、どうでもよくないようなことを全く自分のためだけに書くのならノートにしたためてもいいはずだけど、誰かに見られるかもしれないという緊張感をちょっと加えて、飾り気なくちょっくらメモしていく。

今日は先日メルカリで頼んだ商品が届くと思うから楽しみだ。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。