2005-09-13

9.11

いや、びっくりした。気が付けば同時多発テロ事件の、いわゆる『9.11』が過ぎているではないか!!私が単にテレビをあまりみていなかったからなのか、日本では選挙とかぶったからなのか、あまりそのニュースを聞かなかった気がする。それで、そこのところをアップデートしておこうと思ってさっきyahoo!でニュースを検索していたら、『9.11相次いで映画化へ』という記事を目にした。しかも、その動きは1作品にとどまらず複数あるようだ。

一つは、『世界貿易センタービルの瓦礫に閉じこめられながらも、救出活動を続けた警察官2人を描く作品で、ニコラス・ケイジが主演を務める。スタジオはパラマウント、脚本はアンドレア・バーロフ。公開は06年の予定。』というもの。……救出劇ですか。

これを読んで、失礼ながら、アメリカ馬鹿か??と思った。9.11をテーマに映画を作ってはいけない規則も、作られるならそれがドキュメンタリーでなければならないと言う規則もないけれど、『映画化』というタブーを破り、彼らが伝えたいことはなんなのか??テロの悲惨さを伝える……??愛国心が強く、そして若くして超大国になってしまった歴史の浅いあのアメリカと言う国の国民がその映画をみて思うことは、果たして『テロの悲惨さ』なのだろうか。それとも、『犯人への憎しみの再確認』だろうか。

近年のハリウッド映画の伸び悩みの点にも注目したい。テーマや素材だけで判断するなら9.11は十分すぎるといっていいくらいの話題性をもっている。それだけが先行するのもまた恐ろしい。本当にテロの悲惨さを伝えたいのなら、興行収入のことは考えるべきではないし、ハッピーエンドや、ただの武勇伝のようにしてはいけないと思う。一時的な感情を語るべきではない。映画にするなら、そんなことよりももっと歴史や宗教や世界情勢といった多角的な視点で語られなければならないと思う。果たしてそれが2時間、3時間の枠に収まりきるのか?伝えられるのか?『もう4年も経ったから、そろそろ映画かしても大丈夫だろう』というスタッフがいれば、ハリウッド映画は終わりだ。

遅くなってしまったけど、テロやその後の戦争で犠牲になった方へ追悼の意を表するとともに、世界が平和でありますように。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。