2008-04-11

奈良

そして、最後の1枚は奈良へ行ってきました。
結構早めに目覚ましをあわせていたにもかかわらず、昨日の長距離移動と夜更かしがたたってまったく気づかず……。
起きて速攻撃沈。
午前中は結局家でぶらぶらして、「こんなことでいいのか!!!!!」と自分に渇を入れて、ぺヤングで腹ごしらえをして家を飛び出した。

12時半くらいに出て、奈良に着いたのは3時前やった。
新快速で大阪まで出て、乗り換えのために環状線のホームに行ったら来たのは、環状線ではなくて大和路快速。
そう、あの奈良に乗り換えなしでいける快速です。
もう、それがホーム上がった瞬間にやってきたから、あたしは今日は奈良に呼び寄せられているんやなと思った。
そうそう、なんで行き先が「奈良」なのか。
それは、なぜなら奈良には「鹿」がいるから。
昨日の宮島の鹿を見て、どうしても奈良の鹿も見たくなったのです。
18切符旅の行き先決めとしては抜群にいかした理由やと自分でもにやけてしまったわ。
理由が馬鹿らしければ馬鹿らしいほど、この18切符の旅はどんどん素敵になる気がする。
そういえば昔、「浜松のうなぎが食べたい!!!」と、浜松にうなぎを食べに行ったことがある。
電車賃が2300円なのに対して、食べたうな重が2200円。
素敵過ぎる、この馬鹿贅沢!!!!

話がそれたけど、奈良に来るのはほんまに久しぶり。
いつ以来か覚えてないくらい。
でも、駅前の商店街の場所はちゃんと覚えていた。
歩きながら、マクドがあることをちゃんとチェックして鹿がいそうなところを目指した。
やっぱり、鹿といえば東大寺のほうやでな、と思い東大寺に向かうことにした。
でも、その前に春日大社という矢印を見つけて、しかも参道があるっぽいからそっちを先に見に行ってみることにした。
商店街を抜けて、横断歩道を渡ると、公園があった。
そして、そこには鹿がいた。
奈良の鹿って、東大寺以外にもいたんや!!!!
しかも、宮島の鹿ばりにおとなしいいい子達やったからそれにもびっくりした。
きっと雨やったから(そうやねん、また雨やってん。)、ヒャッホーーーーウとはしゃぐ元気もなかったんやろうなぁ。

春日大社へ向かう参道をざくざく歩きながらたまに茂みの中に鹿を発見した。
足が痛い。
昨日かなり歩いたからなぁ~。
しかし、今日は交通はJRしかつかわへんと決め込んでいるから、そんな足が痛いとかか弱いことを言うてる場合ではないのです。(というか、この発想がかわいげがないよなぁ、あたしって。)

人通りが多いところになると、鹿に若干の変化が現れた。
完全に人なつっこくなっている。
というか、あつかましさが増している。
鹿せんべいを持っていそうな人に擦り寄っていって、めっちゃ頭をぺこぺこさせておねだりをしていた。
宮島には、そもそも「鹿せんべい」というものが売ってなかった。
それどころか「えさ禁止」といたるところにかかれてあった。
一方、奈良。
鹿せんべいで儲ける店があれば、それにつけこんで食料を簡単にゲットするちゃっかりした鹿がいる。
そして、その間には喜んで彼らの橋渡しをする観光客がいる。
立派に需要と供給が成り立ってるなぁ。
まぁ、そんな商業鹿もいつつ、春日大社へとたどり着いた。
中の拝観は別途お金がいるらしかったから、どうせ雨やし雨宿りにしかならへんと思ったからそれやったらいっそもっと歩いて足元ぬれてやろうと、引き続きいろんな参道を歩くことにした。
学業の神様、お金の神様、恋愛の神様、いろいろ。
歩いているうちに、またもや周りに人っ気がすっかりなくなってしまった。
再びメインっぽい通りに出ると、バスできたと思われる団体がわんさかいた。

雨足が弱くなったり、いきなり強くなったりさだまらへんまま、東大寺のほうに向かった。
その前に、若草山を見てみようと思って若草山の方面に歩いていった。
そのころ雨がピークっぽく降り出したから、登山はやめておいたけど、晴れた日にピクニック気分で上ったら気持ちいいやろうなぁ~。
歩いている途中に「九重桜」という種類の桜を見つけたけど、普通の桜よりもなんか花がふさふさ(花びらが9枚あるんかな)で、なんか古の和を感じさせられた。
本当、不思議なんやけど奈良って独特の雰囲気やと思う。
なんか、歴史を感じる。
飛鳥とか大和とかそういう地名からも感じるけど、「ニッポン」の古い時代のロマンのようなものを感じる。
でもそこに、なんか人々の生活や昔の暮らしぶりも感じる。
宮島では感じひんかった、そして古都京都ともまた違う、独特の感じ。
それが「奈良っぽい」ということなんかもしれへんなぁ。

東大寺についたはついたけど、もう中に入るには時間が遅すぎるし、雨もさらにひどくなってきた。
足もびちょびちょで、あかん。
しばらく雨宿りをしながら行きかう人をぼんやり観察。
修学旅行生が多いなぁ。
雨がいっこうにおさまる気配がないから、もう帰ることにした。
そして、ようやく気がついた。

東大寺の前、くさい!!!!
そう、これこそあたしの中に眠っていた奈良の記憶やった。
そうやねん、鹿の糞くさいイメージやってん、奈良。
ここに集まる鹿こそが、商業鹿集団で、観光客めがけてお辞儀をしまくってしかせんべいをねだるあの「がめつい鹿」なのだ。
そうか~、奈良の鹿全部がああじゃないんやなぁ。
東大寺前にたむろする一部だけなんやん。
後は結構宮島の鹿みたいなんやん。
というか、鹿って本来おとなしい控えめなはにかみやなんやん。
今回の奈良探検で、くさいのはどうやらここだけということがわかったわ。
いやぁ~、いい発見ができたなぁ。

さて、家に帰ろう。
でも、またもやミンティアと水だけで歩きまくっていたから力がなくなってきた。
行きしなにマクドをチェックしておいてよかった。
あのマクドにたどり着くためだけに帰りは歩いたようなものやからなぁ。
雨で冷え切った体に、コーヒーのあったかさが染み渡る。
半日やったけど、雨やったけど、足を伸ばしてよかったな、奈良。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。