2005-06-06

PRISCILLA



この映画を紹介する前に。どうでもええけど、今めっちゃむしゃくしゃしている。いや、むしゃくしゃしていた。というのも、鍵を忘れて家に入れず締め出しを食らったのだ。完全に一人相撲なんやけど、このぶつけようのない怒りと、駅からチャリンコ乗って帰ってきてめっちゃ暑くて一刻も早くスーツとか脱ぎたいのにというイライラ、プラスその辺散歩している近所のおばはん等、諸々。いらつきます。そういう時は、爆音で音楽聴いて歌いまくるに限るな。

さて、この映画『priscilla』(プリシラ)ですが舞台はオーストラリア。シドニーのクラブで女装したおかまが口パクをして踊るというパフォーマンスを夜な夜なしているわけですが、ふとしたことがきっかけでAlice Springに向かうことになる。さて、シドニーからアリスまでどうやっていこうということなのですが、おかまの一人フェリシアがチャーターしてきたのはバス!!!!!シドニーからアリスをバスで目指すというロードムービー。いや、ロードおかまショームービー!!!(途中、歌のシーンがたくさんあるんやけど、ミュージカルともまた違うし、本人たちが歌っているわけでもなく、やはりおかまショーというのがあたしの中ではしっくりきます。)

ストーリーだけ聞いてもなかなか面白そうなのですが、私が特に特に楽しめたのはやはり一行がBroken Hillという街に着いたシーン。Broken Hillは、Travelでも紹介しているけどオーストラリアニューサウスウェールズ州の西の端にある鉱山で栄えた街です。シドニーからアリスに行こうと思ったら、まぁ、ブロークンヒルを通るのは打倒かな、という気もするけど自分がいったことある土地が映画にでると、なんかテンションが上がるというもんです。プリシラの中でブロークンヒルが出てくるというのは、ブロークンヒルに行く前から知っていて、映画を観てからいきたかったけど、結局行くほうが先になってしまってあべこべになったけど、それもよかったかもしれない!!さも立派そうに映る建物が、実はあれ郵便局なんやなー、とか、そうそう、このメインストリート!!!!と、興奮する要素一杯の映像でした。マリオンやったかな??ホテルも映って、映画で観るとあの内装の迫力はいっそう増していて素晴らしかった。あたしと友達はそこへは宿泊せぇへんかったから知らんかったんやけど、まさか部屋の中一面にまえあの内装が施されてあったとは。しかも、セットじゃなくて実在のホテルでの撮影やというところが圧巻です。あんなホテルが……!!!あるんやね!!!!!(観たけど、やっぱり改めて驚くというもんです。)

さすが、ロードムービー。途中さまざまな人との出会い、そして仲間内での感情のぶつかり合い。それがとても自然で、観ているとやっぱり旅っていいなと思って自分も出発したくなる。自分の居場所を探して旅を続けるわけやけど、もちろんいいことばかりでもなく、それら全てを通じて最後に自分の居場所や、自分のアイデンティティーや価値を見つけるという、『おかまが行くバス旅!!!!』というはちゃめちゃな勢いだけでは終わってへんところが、この映画のもう一つのええと頃でもあると思います。もちろん、衣装や演出の派手さも見逃せませんが。そしてもう一つしっかりと目に焼き付けたいのは、オーストラリアの自然の景色。みていてしばしばその自然の剥き出しな姿にどきりとしてしまった。それくらい迫力のある映像です。怖いくらいに真っ青な空と、殺伐とした赤い土、剥き出しの岩、等等。まだみていない人は、機会があれば是非。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。