2005-08-12

Roaming with 18 Kippu!

今日は、早速写真を現像してきた。ものすごい久しぶりに使い捨てカメラを使って現像料も基本料金がかかってくるのでやや高め。まぁ、仕方ない。しかし、仕上がりは、デジカメと違ってやっぱり輪郭がぼやーっとしていて、なんと言うか、シャープさに欠ける感じだった。まぁ、これに懲りて次はデジカメを忘れるなんていう失敗は繰り返さないことでしょう。でも、CDRにやいてもらってせっかくデータ化したのでちょっくら旅を振り返りつつ写真を載せたいと思います。

まずは、下記でも大興奮だった金沢21世紀美術館。大興奮の第一点目は、この美術館が近代美術館であること。美術は小難しい感じ、というイメージを見事に払拭してくれたのが、私の中ではなんと言っても現代美術である。シドニーにあるMCA(現代美術館)には随分と世話になったもので、この美術館のおかげで私と美術を鑑賞するということが急に身近なものになったと思う。しかし、日本ではまだまだ『美術館』と名のつくものの敷居は高い。入館料や、美術館という響きの物々しさがそうさせているのだろう。しかし、この金沢21世紀美術館のコンセプトはずばり『公園のような美術館』。つまり、誰もが公園にでも立ち寄るかのように気軽に訪れられるような美術館を目的としているのだ。白い壁や、丸みを帯びた建築物のデザイン、大きなガラスの壁は、開放感でいっぱいだ。今回私が目的としていたマシューバーニーによる『拘束のドローイング9』という展示は特別料金がかかったけど、無料で見られる常用展示の作品も素晴らしい。常用展示というか、空間作品が多いのでその建物自体が既に作品なわけだ。中でも感動した作品は、『タレルの部屋』。自動ドアをくぐると、そこはピラミッドの中にいるかのような台形の四角い空間に出くわす。ぐるりとレンガのような出っ張った腰を掛けられる石以外は、真っ白な壁でできている。四方の壁と、天井までが真っ白なのだが、天井にぽっかりと四角い穴が開いている。そこから移り変わる空の模様がキャンバスの中の絵を見るように見ることができるのだ。これには、唸った。入ったとき一人だったので、『あっ』と声を上げてみると、自分の声が部屋中に広がって、またシーンとした。で、上を見上げると(その日は)真っ青な空。うーん。気持ちよすぎる。それから、この写真の作品は上から見ると水がいっぱいに張られたように見えるプールだが、実は、水深はたったの10センチで、プールの下は部屋になっていて底から頭上が見上げられるという作品だ。これもなかなか面白かった。この美術館では、なんだかやたら空を見上げたような気がする。この街に住んでいたら本当に、公園のようにちょくちょく足を伸ばしたくなるだろうなと思った。

メインの、拘束のドローイング9も面白かった。映画と展示の構成になっていたのだけれど、私は先に展示のほうを見た。ドローイング9に関する作品の展示は、映画をみてから見た方がよかったなぁ、と思った。映画のほうは、Bjorkが出演しているというので身に言ったようなものなのだが、やっぱりこの人はすごい。なにがすごいかと聞かれるとうまくは言えないけれど、彼女が出てきた瞬間や動きの全てになんだか目が離せなくなる。音楽の方も彼女が担当しているのだが、鳥肌が立つ場面が何回もあった。拘束のドローイングは、理解するという点では、私はきっと頓珍漢でよく分かっていないけど、映像や音楽に何度もどきどきさせられて、ぞっとしたりわくわくしたり、そういう言葉では表せないような気持ちにはなった。

この写真は、途中の田村という駅で撮ったもの。北陸本線の車掌さんはとてもいい人で、『次は米原。新快速は乗り換えです。その次の田村でも乗換えができます。田村で乗り換えた方がホームの階段を上らなくて済みます。』というよう名内容の放送をしてくれた。階段の上り下りとか、のりかえとかは結構あわただしいもので、みんな座りたいから結構本気で電車から電車へダッシュしたりしているのだが、このアナウンスを聞いてなんだかほのぼのした気持ちになって、是非とも『階段を上らずに済む』謎の未知なる『田村駅』で乗り換えてみようという気になったのだ。そこで待ち合わせは5分くらいだったと思うけど、何もない駅で、ただ長いホームがそこにはあって、ちょうど夕暮れ時でやたらと空がきれいだった。いつもは結構夕暮れも何も気にしていないけど、こういうところにくるとふと日が沈んでいく瞬間にはっとしたりする。そして、なんだかいいなぁ、とほっこりした気分になる。

今回京都では、バッパーことバックパッカーズのような宿に泊まったのだけれど、これがやっぱり楽しかった。何が楽しいかというと、やはり出会い。今回もつくなり同室の子が映画を見るけどどう??というところから始まり友達ができた。私は、合流予定の友達が急遽都合が悪くなってしまったので、翌日は一人で京都をうろつこうと思っていたのだけど、Kellyというオーストラリア人の女の子が伏見稲荷に行くといって、私が行ったことがないというと、じゃぁ一緒に行くか?!ということになったのだ。伏見稲荷は、今回はじめていったのだけれど、めちゃくちゃ面白い。赤い鳥居が何千も山の中を続いているのだ。はじめは鳥居が楽しくて歩き始めたけど、だんだん山深くなってきて、それでも鳥居と道が続くので歩きつづけた。結局山歩きのようになって、1時間半か2時間くらい歩いた。汗も噴出しまくりだったけど、なんだか妙に気持ちよかった。やっぱり、歩くのはいい。Kellyに日本語を教えたり、日本という異国の地で日本人以外の外国人にすれ違う時の気分はどうなん??という質問をしてみたり。これは結構気になっていたのだ。というのも、外国でいかにも日本人風の人に出会ったとき意外と困るからだ。なんとも複雑な妙な気もちになる。その気持ちが、他の国の人たちにも果たしてあるのかどうか??気になっていたのです。その後、今日と駅周辺に戻ってきてたこ焼きを食べてみたけど、Kellyにはアウトだったようだ。うまいのになぁ……、たこ焼き。その後は、既に書いたとおりだらだらとバッパーで過ごした。晩、おばあちゃんち(大阪)に戻ってからは、もう一人の同室のゆうこちゃんと再会することができた。(いやー、携帯って便利ですなぁ……。)このゆうこちゃんは、これまた旅好きで私の行ったことのない国もたくさん行ったことがあって、お互い旅の情報交換とかをすることができた。偶然にも、同い年で、次なる目的地がお互い住んでいるところだったりして面白い偶然だった。ゆうこちゃんの話を聞いていると、インドやネパール、タイなどのアジアの国にやっぱり惹かれる。やっぱり、次お金がたまって時間ができたらアジアかなーー!!!


そして、最終日は名古屋へ。オーストラリア時代にできた友達と久しぶりの再会。やっぱり、向こうでできた友達はいいもので、お互いの近況を聞いたりしていると励みになるというものです。頑張らんとな、そういう気にさせてくれます。まず、イタリア村というところに行ってみました。本場にいけへんから、とりあえず擬似イタリア旅行気分でも、と思って。しかし、ショッピングメインのその町は、胡散臭さと高級感だけが先行した感じで、やはり本物には遠く及ばないのだった。ベニスのようにゴンドラにも乗れるのだが、それを漕ぐイタリア人も渋い顔でした。(私は乗ってないけど、運河(?)沿いから素早く隠し撮り。笑)それから、中部国際空港ことセントレアにも行ってきました。しかしまぁ、やっぱり空港はいい!!飛行機が飛び立つ様子も、着陸する様子も、荷物の出し入れの様子も、全ていい。あぁー、今すぐ自分もどこかへ飛び立てらなぁ、とぼんやりと思ってみたけど土台無理な話で。とりあえず今回は見るだけで満足でした。

帰りの電車は、途中から爆睡で、一番混んでいたと思われる京都、三宮間あたりで一番無様に眠りこけていたと思う。体力は相当使ったけど、それに反してめっちゃ気持ちはすがすがしい。そういうわけで、やっぱりこれからも旅がないとやっていかれへんのやろうなぁ、私は、と再認識した今回の弾丸18切符の旅でした。

●おまけ●
今回お世話になった京都でのゲストハウス『京都コスタデルソル』。ドミトリーなら一泊2000円です。京都駅から近く(東本願寺の近く)て、easyなゆるい雰囲気が漂っています。安くのんびりしたいという人には是非ともおすすめのバッパーです。

1 comment:

Anonymous said...

ななちゃん、早速やってきてくれてありがとう!!!ほんまに、まいどまいどの貧乏で無謀な旅ですわ。笑 そんな感じでよかったら、是非ともまた一緒に行こう~~!!!ほんまに、ここんところ会う日と会う人、メールなりブログなり書くもの書くものに勧めまくっていますが、『21世紀美術館』!!!!!ここはほんまにお勧めやよ。ななちゃんも是非ともに行ってみて!!あれが、近所にできたらええのになぁ、と甘い憧れを抱いてしまいます……。うっとり……♪

Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。