2009-01-08

年末年始旅 屋久島2

翌日、5時くらいにゆっこちゃんから連絡があり、まさかの縄文杉登山断念。
というのも、さすがは標高の高いところがある屋久島、この時期は雪も降るのです。
登山口までの道路が凍結して通行止めになっているらしいので、諦めざるをえんみたいやった。
そのかわり、島内一周をすることに。
ゆっこちゃんの宿に、前に屋久島に住んでいたという人がいて、その人が案内役をかってでてくれたのです。
縄文杉もその人のガイドで行くことになっていたけど、それが無理になった今、急遽島一周ガイドにはや代わりしてくれたというわけ。
前日、違う山に登山に行っていたあけみちゃんも急遽参戦。
結局車2台8人でぞろぞろと回ることになった。
島を一周すると、島内でも場所によって全然天気が違うのが分かる。
さっきまで曇っていたかとおもうと、うそみたいに晴れているエリアがあったり、その逆ももちろん。
だから、虹によく遭遇する。
最近虹なんてあんまり見ていなかったのに、それが数時間のうちに何回も現れるもんやから、なんか幸せな気分になった。
この日の昼ごはんは、まさかのコンビニ。
というか、まさかの昨晩と同じコンビニ!!!!!
尾之間では、前日とは違う高級な温泉へ。
でも、海の目の前でめっちゃ贅沢な気分になれる。
天気もいいエリアにあるから、さらにテンションあがって昼間っから極楽極楽。
一人旅の大阪の姉さんと、東京のキュートなおばちゃんと露天でしゃべる。
おばちゃんは、排水溝に流れる水の音を聞いて、「屋久島はこの時期にもせみかしら??」と真顔で言うていた。
「ちゃうとおもいます!!!!!」と、おばちゃん、みんなから総突っ込みを受ける羽目に。
またまた宮之浦に戻って例の釣具屋の民宿に。
その晩は、大晦日。
宮之浦の神社で、年越しの太鼓の演奏があると聞きつけて、戻ってくることにしたのです。
そしたら今度は、民家ゾーンやと思っていた2階に案内された。
2人には広すぎるくらいの部屋で、真ん中にはおこたがばばーんと置いてあった。
それを見た瞬間、鍋しかない!!!!!!鍋しか食べたくない!!!!もたもたして今晩もコンビニで済ますことがあってはならない!!!!!と、車をスーパーへ走らす。
宿で見かけた食料の買出しをしたそうな二人組みも一緒に乗せていってあげることにした。
関西人やということは一発で分かったけど、話をしていると、前日白谷雲水峡ですれ違った二人組みやということが判明した。
一人がサンタの帽子をかぶっていて、なんか「ここの湧き水は飲めますか?!」とか聞いてきたから、「のめるんちゃうー??」と適当に受け答えをしていた、あの人たちやった。
いくら島が小さいからというても、こんな偶然もあるもんやなぁ、と関心。
駆け込みで行ったのが逆に良かったのか、破格値(特に魚介類)で鍋の材料を買い揃えることができた。
水炊きをちょちょいとして、まったりしていると宿のおっちゃんが「焼酎を飲まんか?」 と誘ってくれた。
宿に泊まっているほかの人たちも続々とやってきて、みんなで大きなおこたを囲んで2008年最後の時間を一緒に過ごした。
全国いろんなところから、いろんな方法でここにやってきた人たち。
とびうおを食べたことがないというと、おっちゃんがホットプレートを持ってきて焼いてくれた。
さすが、釣具屋がメインなだけあって、魚介類には事欠かへんみたい。
年の瀬もいよいよ迫ってきて、焼酎に完全にノックアウトされたまさみを連れて、年越しの太鼓の儀式を見るために神社へ行った。
現場に着くと、白谷雲水峡の太鼓岩で一緒になった女の子と再会した。
南の方の宿に泊まっていると聞いていたけど、この太鼓を見るために、北上してきたとのことだった。
ゆっこちゃんやホッシーもいて、一緒に太鼓を見た。
知った顔に出会うとほっとして、ついつい大きな声でしゃべってしまう。
笛の音が響き渡って、暗闇にめらめらとオレンジの火の光が際立った。
太鼓の音がずんずんと響いた。
太鼓が終わると、いつの間にか年が明けていた。
あけましておめでとうと口々に言い合い、酒が振舞われて、もちがまかれた。
大変やったのはその後。
省略。

元旦、早くから電話が立て続けに鳴った。
縄文杉登山が無理になった代わりに、元日はモッチョムだけ岳登山をすることになっていた。
起きて準備をしながら、「なんか違う気がする」と釈然とせえ変気持ちが私の中にあった。
睡眠が十分じゃなくてちょっとだるいのもある、でもなんか、ほんまに今日登山なんかできるんか??モッチョムなんか登れるんか??という疑問が頭の中をぐるぐる回る。
準備をしながら、もう一度ガイドブックをみて、やっぱりやめておこうかな、プランBを考えた方がいい気がする、と思った。
まさみを起こして、辞めておこうかな、と思っている旨を伝えてみたけど、彼女の中では「断固登山」の気持ちが強かったらしく、大丈夫ちゃう?と言われた。
最後の最後まで迷ったけど、行くべきではない、の方がとうとう勝って私は行かないことにした。
いろいろあって、私は宮之浦に残って、再びあけみちゃんが車で迎えに来てくれるのを待つことになった。
宿に帰って、気になっていた二人組みの出発も無事に見送れたから、ひとつもやもやが解消した気分で、二度寝。
ごろんと横になりながら、しけのためにその火のフェリーが結構になったと言う町内アナウンスを聞いた。
意外と早くあけみちゃんが戻ってきて、2人でのんびり再出発。
ヤクスギランドというところがあるからそこへ行くことへ。
行ってみると、路面凍結のために通行止めになっていた。
引き返してすぐそばの展望所に車を止めて景色を見ながらあけみちゃんといろいろしゃべった。
すごく穏やかでいい時間を過ごせた。
しばらくして、もう一度登ってみることにした。
車をしばらく走らせて、いよいよ本当に路面が凍って普通タイヤじゃ危ないかも、というぎりぎりで車を止めた。
そこからは歩いて車道沿いをぶらぶらと歩いた。
屋久島で雪に触れるとは。
やっぱり、歩くスピードがいい。
そこも車道なわけやから、普通にやってきたからびゅんとくるまで通りすぎてしまうような道。
そこをあえて歩くことで、車で着たらきづかへんかったやろうなぁ、という景色を堪能できたんとちゃうかなぁ、と思った。
湧き水を見つけて味見してみたり、雪でボールを作って投げつけたり、誰も踏んでへん雪を踏みしめてにやにやしたり。
途中で猿も見かけた。
キーキーと叫んで仲間とコンタクトを取っている様子。
……こわっ。と思った。
島一周の時に、猿見てみたいなぁ~、と思っていたあのミーハー気分は消えて、猿怖いなぁと思った。
でも、本来はそう思うべきなんよな。
このただの道路を散策した時間は、心にパワーを与えてくれた気がする。
その後登山を終えたモッチョム組みと合流して、そして、あけみちゃんとゆっこちゃんと別れた。
結局屋久島をほとんど一緒にすごした気がするこの2人との出会いはほんま大きかったなぁ。

安房の宿は、またもや寒くて、珍しく早く目が覚めた。
時計を見たら7時前、日の出はまだや。
日の出時刻を調べて、それを見に行ってみることにした。
カメラだけ持って、町をうろうろ。
相違や、この街、まだ街歩きしてない!!!!と言うことに、いまさら気づいた。
雲が厚くて日の出は拝まれへんかったけど、隙間から空がピンクに染まっていく様子を楽しめたから良かった。
小一時間町をうろうろして、バッパーに帰って荷造り。
バスで宮之浦へ。
初日に行って良くしてくれたstax cafeへもう一度。
覚えてくれていて、話が弾む。
出る時に、「フェリーで食べませんか」とポンカンを持たせてくれた。
屋久島でいくつポンカンをもらったことか。ああ、ありがたや。
土産物屋で、安納いもを買い求めていると、オジー2人組みとまきちゃんと再会。
まきちゃんも同じフェリーで鹿児島へ帰るという。
帰りのフェリー、屋久島を出航した時は波が高くて、起きていては酔いそうやったから揺れとともに、寝た。
起きて、看板にでてみたら、ありえへんくらい快晴で、屋久島のあの天気の悪さはなんやったんやろう、と不思議な気分になった。
開聞岳も桜島も、きれいに見えた。
市内は、無理矢理にお正月気分をかもし出していて、なんとなくうんざり。
ブックオフで本を買って、駅でまきちゃんを見送った。
鹿児島のバッパーに戻ると「おかえり~」と迎えてもらってほっこり。
最後の晩、ゆっこちゃんと再会(早速。笑)して、ジョイフルでだら~っと過ごした。

早朝の鹿児島空港。
ありえへん混雑。
あわや、チェックインできひんで飛行機に乗り遅れるかと思った。
伊丹について、モノレールと地下鉄を乗り継いでおばあちゃんちへ。
夕方家族と車で家に帰った。
その日の晩、九州から18切符でぼちぼち帰ってきていたまきちゃんがうちに泊まりにきた。
なんか、自分の旅もまだ続いているみたいでうれしい。

翌朝、まきちゃんを駅へ送り届けて、コーヒーを飲みに行った。
今回の旅は、本当にいい出会いがたくさんあった。
今回限りじゃなくて、再会が楽しみな出会いばかりやった。
このような形で新しい年を迎えられて、ほんま、贅沢。
やっぱり、旅は人生の縮図やなぁ。
いちいちすげぇ!!!とびっくりして、みんなでがははと笑って、体験したことを自分の頭で考える。
出会いの頻度は高いけど、別れが来るのもあっという間。
でも、そうやって新しいつながりができたり、新しい世界とつながっていくんやと思う。
だから、こうやってひとつの旅を貴重なものとして、振り返る今の時間もまた大切なんかな、と。って、ただのだらだら長い日記になってるだけやけど。笑

遅ればせながら、みなさまにとってたのしい一年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。