2006-11-04

いざ海外へ

今日は、またもや、姫路のDEEP SIDEに足を踏み入れてしまった。まだまだ面白い場所があるもんやなぁ。

今日は、ほんまは大学の施設で卒業生イベントがあるはずやった。それに参加しようと思っていたのに、うっかり申し込みを忘れていて参加することができなくなってしまった。まぁ、メンバーはおっくんと私の2人だけやったから、それがあかんからと言うても遊べるっちゃぁ遊べるから、せっかくお互い休みやしということで遊ぶことになった。それを決めたのが前日の晩やから、相変わらずあたしらの見切り発車もええところ。天気予報を見たら「晴れ」やったから、どこかでお茶をしてだらだらしゃべるだけというのは非常にもったいない!!と思って、なんかアウトドアなことがしたかった。そこで、最近無性に食べたくて仕方が無かったホカ弁の唐揚げ弁当をもって海が見えるところで食べたい、というのを提案した。それで色々探していると、海候補が数箇所上がってきた。鳥取砂丘、小豆島、直島、そして家島。前者3箇所もなかなか捨てがたい。というのも、鳥取砂丘は、「砂の女」のような、あの圧倒的な風景がええし、小豆島はなんかカーフェリーで行くって言うところにあこがれるし、直島は実は今一番私の中で気になっているスポットのひとつで、島全体がアートギャラリーになっているという魅力的な島なのだ。でも、どれも遠いのが難で、姫路もの同士で出発するならいざ知らず、おっくんが神戸から姫路に出てくるだけでも結構な時間を食うから、ということで却下された。それで、残るは「家島」なんやけど、家島とは、姫路沖の瀬戸内海にある家島諸島のことである。家島に行くにもフェリーでいけるし、調べているとレンタルバイクがあって、それでアップダウンの激しい小さな島を散策できるらしい、とのことやったから行ってみることにした。家島諸島は、諸島というだけあってたくさんの島でできている。メインの島は家島やけど、インターネットを見る限りで、私の心をとらえたのは「坊勢島」という島やった。フェリーの時間を調べて、おっくんと待ち合わせの時間を決めて、予定が決まった。調査(?)の間、mixiを開いているとしょうちゃんの日記が更新されていて「明日文化の日は暇や」的なことがかかれてあったから、連絡を取ってみるとこちらが用件を言うまでに「OK」サインがでたから、しょうちゃんの参戦も決まった。

今日は、休みの割には早起きで、天気予報の通りめちゃくちゃええ天気やった。この間テレビで松居かずよが、干してへん布団は運気が下がる、的なことを言うていたから、いっちょこの天気のいいのにあやかって運気を上げてもらおう、と布団を干した。久しぶりにweezerを聴きながら姫路駅へ。おっくんとしょうちゃんを拾って、いざ姫路港へ!!パーキングに車を預けて、発券所に行くと私らが乗らんとしている船は乗船時に現金ではらうとのことやった。5分後に出向と時間が迫っていたからダッシュで船に向かうと、小ぶりな船で、船内はすでに満席やった。小さなデッキに出ると、こちらも一杯。怖そうななりのおばさんが機嫌の悪そうな顔をして、タバコをふかしていた。おばさんがつめれば私たちが座れへんこともなさそうやったけど、とても、とてもそんなことを頼めるような雰囲気ではなかった。しばらくしていよいよ船が出港した。船は、思った以上に、ほんまに、想像をはるかに超える本気具合でモータを回転させて進んでいった。このスピードなら、そのうち宙を浮いて飛んでいくんちゃうか?!と思わせる速さやった。まさかこの本気の状態で30分走り続けるとはおもわへんかったから、一向に手を緩めへんアグレッシブな走りにただただ驚くばかり。エンジン音がうるさいから相当でかい声でしゃべらな会話がなりたたへんかった。でも、でかい声を張り上げては、しょうもない妄想話ばっかりしていた。海=パイレーツオブカリビアン、的な感じで、主にパイレーツオブカリビアンの話しやったけど。

そうこうしているうちに、坊勢島に着いた。島についたとたんに、時間がゆっくり流れるのを感じた。ほんまに、本州と違うとろりとした感覚。天気がいいのもあいまって、そのゆるさは本州の3倍増しくらい(推定)。まさかここが姫路市で、ここの住民は同じ姫路市民やとは、信じがたいような穏やかな感じ。でも、すぐに目に付いたのはものすごい数の原チャリ。島の道は狭いらしく、車というものをほとんど見かけへん。見かけたとしても軽くらい。ほとんど原チャリでようが事足りるらしい。さっそく神様をまつってるようなところ見つけたからそこに行って、まずは挨拶をした。なんか伝説のあるところらしい。石碑に簡略が書いてあったけど、はしおり過ぎて、よくはわからへんかった。まぁ、挨拶もすんだことやし、レンタル原チャリの手配やな!!と張り切りまくりで貸してくれる店を探した。

なんとその店は、中華料理屋やった。しかも、島内でレンタルバイクをしているのはそこだけということやった。さっそく聞きに行ってみるものの、すでに他の人に貸し出し中とのことやった。うう。残念……。でも、「借りられへん」というのは全く予想外で、すっかり出鼻をくじかれてしまった。「借りられへん」事態を想定してへんかった……!!でも、ここで途方にくれても仕方が無いし、それなら歩くしかないやろう~、ととりあえず歩き出した。遅い秋祭りが今日・明日にあるとのことで、屋台が出ていた。でも、夜店の骨組みをしただけでまったく人手が無かった。はじめは平坦な道ばかりを選んで歩いていたけど、ついに坂道をのぼらなその先へ進まれへん場所にやってきた。歩きながら、いろんなものに突っ込んだり、仮定してみたり、どうでもいいことを話しながら歩いていると、島民の乗る原チャリに追い越された。これが1台じゃなくて、ひっきりなしに通るから驚き。なにより、彼らはチャリンコ感覚で原チャリに乗っているらしく、誰もヘルメットというものをしていなかった。たまに、じゃなくて9割8分ノーヘルやからな。はじめはそれに、うそや~ん、と思っていたけど、それにはだんだん見慣れてきた。その代わり、2人乗り、3人乗り、変り種乗り、赤ちゃん背負い乗り、おばあちゃんの横すわり乗りなど、思わず2度見してしまうような原チャリをたくさん見た。

徒歩の私らはというと、とにかく島の外周の道を歩きまくった。途中、漁協みたいな建物を見つけたり(休日やから休み)、スポーツセンターを見つけたりしたけど、まったく食べ物を扱った店が見あたらへん。船降りてすぐ位に立て続けに2件見たけど、どうやらあそこで買っておくべきやったみたい。すっかり腹がすいて、でも何も無いから歩くしかなくて、歩き続けていると、中学校の卒業生の壁画ゾーンを見つけた。絵はジブリやワンピース、326、スヌーピーのキャラクターものから、富士山、写楽といった日本シリーズ、そして完全なオリジナル、とバラエティ豊かでなかなか楽しませてもらった。途中、細い路地を入ったところにあった商店で何か買おうと思って店に入るも、店のおばちゃんには怪しまれるし、主にお菓子とカップめんしかないし、困ったなぁ、ととりあえずアイスクリームを買うとおばちゃんは急に愛想がよくなったりで、よくわからんかったけど、食べ物にありつけてよかった。停泊する漁船を見ながら日陰でアイスをほおばる。うまい。そして、やっぱりゆっくりと時間が流れているような気がする。無駄な音がせぇへん。しょうちゃんがお菓子を持ってきていたから、今度はそれをビーチ(海水浴場)で食べようということになって、再び歩き始めた。

今度は、民家の多いゾーンを歩いていて、そういう路地を歩くと、徒歩の3人組は完全に不審者っぽいのであった。坂を上ったり、下ったり、とにかく闇雲に歩いていると、ついに衝撃の光景に出会った。神業!!原チャリ4人乗り!!!!!思わず「おおお~~~!!!!」とうなってしまった。その後見たさらにすごい技は、一見二人乗りやと思ったら、体操座の足を曲げずにぴんと伸ばした状態で運転者の足元に横向きになって乗っている人がいて、実は3人乗りでした!!というやつとか。う~ん、達人!!!こんなにも原チャリ率が高くて、みんなに愛用されているエリアをかつて見たことがなかったから、面白いなぁと思った。やっぱり、その土地その土地にあったスタイルの移動方法が発達するんやなぁ。適当に歩いていたわりには、見事にビーチに到着。そこでプチとじゃがりこを食べた。ほんまに、何度も言うけど天気がよくて気持ちがいい。雲がひとつもないから、空を見ても時間を感じる術がない。

そうして歩いているうちに、ついに島を一周してスタート地点に戻ってきた。みかん畑とか、そういう山間部を除いた部分の島の外周一周を徒歩で制覇したのだ!!!帰りは、行きよりもでかい船で、やっぱり外のデッキで風を感じながら帰ることにした。行きは、他の乗客がシリアスで騒げる状況じゃなかったから帰りは広いし、他の客がデッキにおらんしで相当はしゃいだ。ちょうど日が傾きかける頃で、デジカメのシャッターを切りまくり。坊勢島は、まぁ、観光地として大々的にアピールした街というよりはむしろ、釣り人以外の観光客がたくさん足を運ぶような場所ではない。でも、そのありのままの島をぼちぼちと闇雲に街歩きするのは、ほんまに楽しかった。

姫路港についてから、いよいよ夕日が沈むぞ、という状態になって赤い陽になってきたからとりあえずそれを追いかけて埠頭に出むいた。ほんまにまん丸と真っ赤になった太陽がどこへともなく消えていくのをみて、あぁ~、なんか得した、と思った。昼ご飯もろくに食べずに、一日中歩き回ったから、晩御飯に食べた韓国鍋がほんまにおいしかった。フェリーで風に当たりまくって冷えた体も一気に温まったし。なんか、今日は、当初の予定はキャンセルになったけど、それ以上に愉快な一日になってほんまに良かった。

いやぁ、姫路、まだまだあるもんやね。面白い場所。

あ、アルバムはこちら。よかったら見てみてください。→11/03/2006 Boze Island

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。