2006-10-02

KYOTO NOW!!

先週末は、久しぶりに遊んだ。ほんま、気付けば、9月の週末はほとんど家におったからなぁ~。しゃかりきに遊ぶとやっぱり楽しいもんです。しかも、舞台は京都!!しかも、久々の友達との再会!!オーストラリア時代に友達になった子らやねんけど、一人は名古屋、一人は東京に住んでいるので、再会するとなるとこれまるで一大イベント。はじめ、名古屋の友達と去年の夏以来やし久々にあそぼうやー!という話になってて日程だけ決めてたところへ、東京の友達から「夏休みを1週間取れて、京都に行くから出てこれるならあそぼう」という連絡が入った。偶然にも3人とも知り合いやから、ほんならいっそみんなでおうたらええやんということで、ちょっとしたREUNION会になったわけです。その再会も楽しみやってんけど、私のもうひとつの楽しみは、久々のバッパー泊。去年の夏に一人旅の時にお世話になった東本願寺近くのバッパーに泊まることにした。新しいところも試してみたかったけど、場所もわかっているし、何より安いのが魅力的!!しかも、門限もないからむしろ、そこがいい!!!という感じで手配した。

まぁこれ、久々におうたら京都云々よりも積もる話や思い出話のほうが多すぎて、なかなか動き出されへん。カフェで散々しゃべって、お昼ご飯になぜかうなぎどんぶりを食べてまた散々しゃべって、ようやくそろそろどこかにいくか、ということになった。それで目指したのが「二条城」。意外にも二条城っていったことなかったんよな、私も(もしかしたら、修学旅行かなんかで行ったことあるかもやけど、すでに記憶になし)。二条城と名前はよう聞くもののどんな建物かは知らんかったんやけど、なんと!!!!大政奉還が行われたという歴史的にもかなり重要な場所なんだそう。うぐいすばりの床は、歩くときゅっきゅきゅっきゅとええ音で、真ん中にカーペットみたいなんが引いてあったけど、足が汚れてもええから廊下の端っこの木の部分を好んで歩いた。色々説明を読みながら、聞きながら、想像しながら、妄想しながらまわるのは面白い。もう少し歴史をしっかり知っていたら、面白さも倍増なんやろうけど、そこは持ち前の妄想力でカバー。なにより、それを手助けしてくれたのが人形たち。大政奉還がまさに行われたという広間では、ほんまはるか向こうに将軍がいて、老中や若年寄、そして普通の侍(って、あんな場所に入れるんやから相当身分は高いんやと思うけど)と続く。それはまさに、日本を大きく変えた現場で、なんかこう、特別な感じがした。立ち止まって気の済むまで見たかったけど、人の流れもあるしなかなかそうも行かず、それがちょっと残念。

それから歩いて平安神宮を目指すことにしたんやけど、方角を間違えて歩いているうちに、どこかの商店街の祭りに出くわしたりした。軌道修正を図っていると、陰陽師安倍清明の清明神社に行き当たった。清明神社は、☆みたいなマークで普通の神社とは全く違った感じやった。方向を間違えたせいで、そこから平安神宮に行くのは遠いから、御所を目指すことにした。大きな通りには出ずに、ほんま「ただの路地裏」のような細い道を選んでいった。観光客は一切見かけず、面白い看板や、古い長屋の連なる路地裏は観光地京都とは違うもう一面のリアル京都の風景やった。そこで偶然ギャラリーの看板を見つけた。近づいてみると、どうも版画で彫られたような看板で、気がつくと吸い込まれるように矢印の方向のさらに細い道を進んでいた。行き当たったのは普通の民家みたいなところで、ギャラリーの表札がかかってある。閲覧にはアポが必要、みたいなことが書いてあったけど、目の前にピンポンがあるからとりあえず押してみた。

すると、出てきたのは銀髪でほりの深いおばあさんやった。流暢な日本語を話していたけど、日本人ではないことは明らかやった。事情を説明すると、「まぁ、いいでしょう」と中に招き入れてくれた。そこは、クリフトンカーフさんというアーティストの自宅兼ギャラリーなのであった。クリフトンさんは版画家で、京都の風景を見事に切り取って表現しているのであった。本人は不在やったけど、奥さんが色々説明してくれて、ある版画(Gion Umbrellas)の原版を見せてくれた。1枚の絵を完成させるのに、なんと13回も刷るそうだ。原版自体は6枚とか7枚くらいやったと思うけど、それぞれの色に合わせて刷るから、結果13回にもなるそうだ。これにはほんまにめっちゃ感動した。しかしそこから、どういうわけか宗教の話になって事態は急変。急変というわけでもないんやけど、まぁ、はっきり言えん点もあったから、なんかこう、会話がふわふわと中に浮いてしまった感じ。でも、久しぶりにこの「宗教」と直面した瞬間やったな。改めて、ここ日本で生活していると宗教のことを考える機会は少ないなと思い知らされた。私自身、クリスチャンではないけどバイブルスタディとかしたことがあって、それでもそれを「信じる」にいたらへんのは、やっぱりそれとは違う何かが、私の中にあるんやと思う。日本で、我が家で生まれ育って培ってきた、何か。仏教なのか、神道なのか、無宗教なのか、はっきりとはわからへんけど……。宗教は、時として戦争にまで発展してしまう原因になりうる。だから、場合によってはよくわかっていないものが意見したり、議論したりするべきではないかもしれへん。それでも、宗教についてたまには真剣に考えてみたり、直面したりするのは大切やと思う。最後はなんか、「神を信じればいい」みたいな感じになっていって、微妙なエンディングやなと思ったけど、まぁ仕方ない。しかし、あの版画の作品にはほんまに感動した。

それから、真っ暗になってからようやく京都御所にたどり着いた。真っ暗な中御苑の砂利道を歩いたけど、これはこれでまた面白かった。それにしても、御苑、広い!!!!ようやく普通の道に抜けて結局四条河原町まで歩いた。我ながらよく歩くなぁ、と思いつつ。京都駅周辺まで戻って、一度バッパーにチェックインしに行った。朝にもよったんやけど、荷物を置かせてもらっただけで、まだチェックインは済んでいなかったのだ。ラウンジのところでは、なにやら宴会が始まりかけていた。私はそれから再び友達と集合して、京都まできたくせに笑笑で飲んだ。みんな宿泊場所がばらばらやったから、バッパーまでは一人で帰ってんけど、東本願寺の前を通った時に、ライトの中に薄暗く浮かび上がった感じが良かった。昼の顔とはまた違う、いい色をしていた。バッパーでは抜き足差し足静かに部屋に行こうと思っていたのに、帰ったらまだ宴会が続いていた。でもいよいよ終盤で、ニュージーランド人とスタッフの人イギーポップを聴いていた。私もよくわからんけど、「この歌はいい歌だ!!」とか言うて、肩を組まれて一曲参加させてもらった。

朝起きると、同室の香港の女の子と少ししゃべる機会があった。日本語が結構わかるんやけど、たまに私が早口なのか、単語がわからへんのか、話が通じひん時がある。でも、漢字を書いて説明すれば「あぁ~、わかるわかる」と話が通じるから面白いよなぁ~。漢字サマサマやわ。今から1年間京都に日本語を勉強するために来たらしいから、アパートと布団をさがさなあかんと言うていた。布団てどこで買える?!って聞かれたけど、地元人じゃないからうまく答えられず……。力にはなられへんかったけど、今頃は布団もアパートも見つかっていることを祈りつつ……。

再び京都駅に集結して、またカフェでだらだらとしゃべっているうちに、東京の子は帰る時間になってしまった。それから残った2人で小雨の降る中観光に出かけたんやけど、向かうは鈴虫寺。でも、ついた時点で腹が減っていたのでそばを食べた。とろろと卵とのりと青海苔がかかってあるそば。これがめちゃくちゃうまい。雨で気温が下がっていたから、ぬくいのがまたなんともありがたい!!雨の中を歩くのは結構難儀やけど、雨音を聞きながらのそばはなかなか乙なものでした。さぁ、鈴虫寺!!ほんまに鈴虫めっちゃ鳴いてるねんなぁ~~!!お寺の人の説法もためになってしかも面白かった。帰りにお地蔵さんに「今一番、そして唯一の願い事」をして帰った。はよききめが現れてくれればいいんやけど。

それから、嵐山によって、ぶらぶら。いつ見ても、渡月橋の上から見る山側の川の景色がすばらしい。土産物屋でおばちゃんに「全国お土産銘菓ベスト10に入った!!」というおたべのしろごまくろごま味を勧められてこうた。おばちゃんはしきりに「1位は白い恋人やねん~」と連呼していた。そのまま現実逃避で京都にしばらく居座れたら……と思ったけど、やっぱり来てしまうのね、夕暮れが、そして明日が……!!!というわけで、ぼちぼちええ時間になったから帰路に着いた。名古屋は新幹線で行くとめちゃくちゃ近いらしく、私がまだ神戸らへんを新快速で帰っていると、「もう着いた!!」というメールが入ってきてびっくりした。今回の3人のメンバーの中では、私は「貧乏キャラ」ということで定着してるから、唯一在来線で帰って行ったのであります……。いやー、でも京都-姫時間を新幹線で行くだなんて、リッチすぎるよなぁ~~?!笑

今回の旅、久しぶりの京都観光のよさもさることながら、やっぱり久々の再会はよかった。みんなそれぞれ違う出身地同士が、なんかの縁でシドニーという町で出会い、こうしてまた日本で、誰の出身地でもない土地で再会できるっていうのは、ほんま特別な時間やと思った。というわけで、ええ週末でした。はぁ~、Snap back to reality, OHH - there goes gravityやね……。

京都のアルバムはこちら

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Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。