2020-10-01

幻ラジオ

 この間、何か家を出る用事をつくらないと、と思って、そうやポストに手紙を送ることにしよう、と思い付いた。そして、かねてから想いを伝えたかった東野幸治の幻ラジオにファンレターを送ることにした。

テレビもない我が家。ニュースや動画はインターネットで見ているけど、最近作業中などはそういう動画というか、ガチャガチャ動き回ったりするのもしんどいなぁと思っているから、音声だけのが本当に落ち着くし、聞いていられる。でも、映像も何もないただのおしゃべりだけを聞かせるとなると、やっぱり話し手の話術や魅力がないと聞き続けられへんから、幻ラジオはもう70回も聞き続けているんやから、やっぱり東野幸治がめちゃくちゃおもしろい。というか、めちゃくちゃ好きなんやろうな、私が。

一昨日も、久しぶりに街に出て大きな本屋に行ったらカフェが併設になっていて本屋の本を持ち込んでもいいというシステムだったので、東野幸治著「この素晴らしき世界」を一気読みしてきたのだ。その視点と切り口は独自性が強いけど、ベースには常に「その人のことをおもしろい」と思っている気持ちがあって、時に辛辣な感じすらも支えて包んでくれているからなんか愛を感じる。

72号を何気なく聞いていると、お便りが読まれはじめ、なんか記憶にある内容やと思ったら、これは先日歩くためにしたためたあの手紙じゃないか!

ちゃんと渋谷郵便局に届いて、それを東野ダディが取りに行って、家のリビングで目を通して、さ~て収録するか!となった時に、今日はこれを読もうかな~、と選んでくれたのかと思うと、すごいにやけた。

自分で刷ったグリーティングカードを使ったから、もうちょっとさかのぼれば、無地のカードを発注して、版を作って、露光して、印刷して、折り目をつけてという作業も思い出される。なんかこう、長い工程と道のりを経て(でも全部の工程が明らか)で、最後、誰かのもとに届けられて読まれる、という一生を全うしたのだな、手紙セットよ、と思うと手紙が読んでもらえらというのとは別に、それもまたうれしい。

手紙とかラジオとか(YouTube発信なのでインターネットでもあるけど)の距離感と時間の感覚、改めていい具合だなぁと思う。

今日から10月。快晴、秋晴れ。手紙も読まれて、何かすごいにやけるなぁ。興奮して文章が長くなりすぎた。さ、働こ。

2020-09-30

シルクスクリーン

日曜日に、まさみのところでシルクスクリーンの印刷体験会のイベントをさせてもらった。

今回は、シルクスクリーンの印刷体験会。あらかじめこちらが用意したイメージを刷ってもらうというもの。

ぶんちゃんがおっちゃんとゆのちゃんを連れてやってきてくれた。ゆのちゃんは3歳。おしりとかおしっことか言うだけで大爆笑をかっさらえるというお年頃。とよこちゃんもいたのでもう、楽しくて仕方がないという感じやった。

しかしいざ本番、実際にスキージーを握るとめちゃくちゃ真剣なまなざしに。もちろん3歳児の力では濃く印刷などできないから、「上手!」と言いながら、あとでおっちゃんに力強く刷ってもらって仕上げをしてもらうということに。上手に刷り上がったのを見て思わず、うわあああとテンションが上がり、まだ乾いて言いないインクに思わずタッチしてしまったけど、真剣モードが一気に解除されて、その瞬間またぱああああっと周りが華やいだ感じがした。

その後は、まさみにスペシャルお子様ランチを用意してもらってウインナーをほおばったり、オレンジジュースを飲んだり、プリンを食べたり、遊んだり、今日が今まで生きてきて一番楽しい日!!!という感じで楽しそうにしていた。そして帰る時間になったら、結構自分から進んで車に乗ったりと帰路を急いでいた。ぶんちゃん段によると、車をだしてほんの30秒くらいは知らせた時点でもう眠りこけていたらしい。オンとオフ!!!

ほんま、いつも子供と会ったらそうや。瞬間がとにかく輝いている。もううらやましくて仕方がない、ほんまに!!

印刷体験会にはまさみにも参加してもらって、まさみのところの常連さんたちにも何名か参加してもらって、みんなそれぞれイメージを選んだりインクの色や印刷位置なども考えたりと、ええ感じで仕上がったから、ほっとした。

今回は、時間の節約という観点からも、ビサグラ(蝶番的な)を使わず手で押さえるという方法で押さえたけど、刷るときの緊張感というかドキドキ感が刷り手からビシバシに伝わってきた。すごい緊張。真剣が放つオーラを間近で直撃して、抑えているこちらも思わず息を止めてしまっていた。いい一日やった。

2020-09-26

あん

映画 「あん」を観た。

2015年の映画だから、今更かい、と思われることを承知で叫ぼう。(しかもでかい声で)

いい……!!!

めちゃくちゃよかった。いろいろ言えば言うほどこの映画の良さがそがれてしまう気がするので、それ以外にもはやいうことがない。

あんこが食べたくなったなぁ。おいしいどら焼き食べたいなぁ。生きるって実はものすごくキラキラとしていることなんかなぁ、とか。日本の季節の移り変わりが画面を通して鮮烈に映し出されて、希望とか、予感とか、悲しみとか諦めとかなんかいろいろな感情が渦巻いて、樹木希林さんに本当に心を打たれた。市原節子さんにも。

うっ。結局いろいろうじゃうじゃ言うてしまっているじゃないかい。ほんま、いい映画でした。

2020-09-25

乳と卵

「乳と卵」という小説を読んだ。

普段読む本が偏っているからなかなか読んだことのない人の本を手に取るのは珍しい。メヒコ時代の上司が今東京に住んでいて、なぜか彼の口からこの小説の名前が出たのだ。

図書館に行ったらあったので早速借りてみて、さっそく読んでみた。

大阪弁でやり取りされる感じと、描写が臨場感があっておもしろかった。緑子が母親と話すことをやめて筆談でいろいろなことを伝えたり、思ったことを書きつけたりしているのは、「リトルミスサンシャイン」の男の子のことを思い出した。

小さな世界で、関わる人もそんなにいなくて、一番身近で理解してほしいのに理解してもらわれへん。あるいは理解したいのに理解できひん。なんでなん、なんでそうなん。もういややわ、というぐるぐる。

なんかものを書くことの一つの理由な気がする。自分と世界との距離感とか、自分の世界とか。

2020-09-24

OAXから、日本経由NZ

 この間、instagramにDMが届いた。

「あなたのプリント、どこで買えるのかしら?」

と。うわーーー!うれしいなぁ、と早速返信。と言うても、私のプリントなんておいてもらっているところが少なく、問い合わせてもらったプリントはオアハカにしかない。

「今どこですか?もしかしてオアハカ?万が一オアハカにいたら○○というギャラリーにあるかも」

みたいな内容を返すしかなく、その返事を見ると、彼女はニュージーランドの方で、今旅をしていてオアハカにいるのだという。コロナのさなか、長期で旅を続けている人もやはりいるのだな、ということにも驚いたけど、私が今日本にいることを伝えたら、旅をもう少し続けるから、もし可能であればニュージーランドの家の方に送ってもらえたらうれしいとのこと。

オアハカにいた私に、オアハカに今いる人が頼んでくれたものを、日本からニュージーランドへ発送する。

なんて、一昔前では考えられへん状況やったけど、こういうことが起こるたびにインターネットってほんまに世界の距離を縮めたなぁ、と感じる。

ほんまのほんまにありがたい限り。

しかしそれにしても、私のプリントのことをどうやって知ってくれたのか(偶然instagramで見つけたのか、とか)気になるので聞いてみたら、オアハカ滞在中にどこかのギャラリーで私の作品を見てくださったとのこと。それで気になってinstagramを探してくれて、さらに気に入ったものを見つけたからコンタクトをとってくれたというわけだった。

うわー、アツい。コツコツがんばろうと思った。

2020-09-23

BIZEN中南米美術館

 4連休、3日目は備前市日生町にあるBIZEN中南米美術館へ。

ある日、どこかの美術館でもらった冊子で見つけたのだ。なぜ岡山の海の町に中南米の美術館が……?!とめちゃくちゃ気になっていて、ようやく行くチャンスが。

日本で初めてサブスク制を取り入れたという美術館で、1口3000円からサポーターになれるとか、やたら充実したウェブサイトとかも気になっていたけど、行って納得。館長さんがめちゃくちゃアツい!!!

今の展示は「MAYA戦国物語」。マヤ文明は、文字を持っていた文明だけれど、今までその解読が人間によりコツコツと進められていたけど、近年AIの力によりものすごいスピードで進んでいるとのこと。館長さんの話によると、それによって新たに分かったことがたくさんあって、日本の戦国時代のような、大河ドラマにでもできそうなドラマティックでダイナミックな物語がたくさんあるのだという。記録も本(ジャガーの皮の表紙で、木のページが蛇腹折になったもの)スペインが侵略にやってきたときに4冊をのぞいて全部処分されてしまったのだそうで、主に石に刻まれたものを解読しているのだそうだ。

文明や歴史に疎いので、説明をがんばって読んでみるけどちょっと時系列や名前がすっと入ってこないところもあり、嗚呼、勉強不足……と思いつつ、出土品などを鑑賞して純粋に楽しむことにした。造形や表情がおもしろく、彩色や模様も興味深かった。

その日は、会員さんのイベントがあったみたいで、私たちが見ていると会員さんの会合が終わった後に館長さんが下に降りてきて、せっかくですからと言って展示品の笛をいくつか吹いて音色を聞かせてくれた。展示品をあんな風に取り出して、しかも音まで奏でてくれるのはさすがに初めて見てびっくりしたけど、館内に響き渡った音色は耳と心に染みた。

あの館長さん知識がめちゃくちゃあって話をなんぼでも聞いておけそうなんやけど、それを超越する愛。しびれた。そして、美術館を出た後なんか興奮気味にVIVA MÉXICOと鼻息があらくなっていた。熱意を伝えるパワー、あの館長さんはすごい。


2020-09-22

カフェ・サンコーズ

4連休。いつの間にかこの秋の連休はシルバーウィークという名前がついたみたいで、先週の金曜日から今日までがちょうどそれ、というようで。

4連休の初日は、まさみのお店「イシヅカ靴店x靴屋カフェ」にてサンコーズとして一日カフェ。まさみがワークショップを開催するので、その間、カフェの店番、というか、せっかくなので自分たちのやりたいことも入れつつわいわいやろう、という試み。

サンコーズのメンバーは、とよこちゃん、ジェフ、私。今回は、まさみが準備した通常メニューとしてあるカレーに加えて、我々が準備したプリンをラインアップに加えて挑んだ。ワークショップではキーケースやコインケースをみなさん上手に作っていて、出来上がったのを「こんなんできましたー!!」とみんなうれしそうに見せてくれて、プリンも食べて行っていただいていやぁ、ありがたいなぁ、と。

1年生のおんなのこも、お父さんの力を借りながらやけどめちゃくちゃかわいいコインケースをつくっていて、恥ずかしそうに、でも一生懸命頑張ったところなどを教えてくれた。1年生であんな立派に針と糸を使ってものをつくれるなんて(しかも皮とか縫うの難しいやろうに)ほんま驚いた。お父さんがこういうイベントを見つけてきて一緒に参加してくれるというのも素敵やなぁ、と。小さいころから自分でものをつくる楽しさや喜びを体験できるっていうのはほんま、素晴らしい。

カフェの方は、シルバーウィークということもあり、遠出した人が多かったのかそんなにたくさんお客さんは来なかったけれど、まさみのところの常連さんに高砂の町で10月に行われるイベントのことを教えてもらったり、高砂にはちょこちょこといろんなお店やイベントが行われているみたいで行ってみたいなぁという気持ちがにょきにょき。

初回のサンコーズはゆるやかにでも和やかに楽しくできてよかった。来月は、もうちょっと職を充実させてまた出店するので今から楽しみ。むへへ。

2020-09-18

mid90s

 久しぶりに、うおおお、この映画を見てみたい、というトレイラー見て思った。「mid90s」である。

90年代半ば。

口に出して言うてみるだけでなんとなく甘く、うっとりする。私はスケボーキッズでもなかったし、ヒップホップを聞いていたわけでもない。でも90年代に思春期真っただ中で、洋楽を聞き始めてみたり、本を読んでもやもやとうじうじといろいろとぐるぐるしていたな。それは今でも変わらへんのかもしれへんけど。

弟と両親が買い物に行った瞬間にこっそりスーパーファミコンを取り出して遊んだり、一輪車を無駄に練習したり、自転車を立ちこぎして駄菓子屋に行ったり、友だちと真冬の夜中に流星群を見るためにもこもこにだるまみたいにいろいろ着込んで地面に寝転がって空を見上げるとか、学校からの帰り道次の日も会うくせにどうでもええ話を最後の交差点のところでいつまでもだらだらしゃべったり、自転車を二人乗りしていたら溝にはまったり、行き先も決めずに始発の電車に乗り込んでとりあえずいけるところまで行ったり……。

90年代から00年代前半は、あほすぎる思い出がいっぱいやな。そのころに聞いていた音楽を聞いたら映像やにおいがよみがえってきそうな妙に生々しい温度の時代だ。

苦くてどうしようもなくてダークで何もできない。でも甘い、そういう気持ちをぐっと抱きしめたくなる。映画を見ながら映画の中の少年たちの気持ちに入り込むというよりも、映画をおいながら、自分自身のそういう気持ちを引き出されたような、見終わった時にそんな気持ちになっていた。

いい映画やった。

2020-09-17

焦げた

昨日、アスパラの肉巻きをつくった。味がよう染みたらおいしいやろう、と思ってフライパンをほったらかしにしていたら、何やら香ばしいにおいが。

と気づいた時にはもう焦げていた。ああ、残念。残念過ぎる。It happens(まあそんなこともあるって)と言われても、アスパラガスを食べた後の独特のおしっこのにおいをかぐと、「ああ、昨日焦がしたな」と思い出してしまうのだ。くうう、悔しいなぁ。

アスパラガスを食べた後、尿のにおいが変わるというのをつい最近教えてもらったけど、今ネットで調べたらどうやら、全員が全員その匂いの変化をかぎ分けられるのではないらしい。

https://diamond.jp/articles/-/154624

おもしろいな。

2020-09-16

スズキのお兄さん

 昨日、夫が帰ってきたら車でピュンっとコーナンに行こうと考えていた。帰ってきたから、「ほなー!」と出かけようと思ったら、謎の黒い物体を差し出された。

聞くと、車から出ていたとのこと。黒いひも状の布にはメーカー名と品番が書いてあったからそれを頼りに、早速インターネットで調べてみた。すると、ファンベルトというものらしかった。完全にベルトが切れたわけではなくカバー(?)部分のところが外れただけっぽいけど、そんなものが切れたまま車を走らせるのも怖いので、修理してくれそうなところを探すことにした。

いつもガソリンを入れるガソリンスタンドを通りかかると、車の点検も行ってそうな感じだった。一応聞いてみるとやはりファンベルトが劣化しているっぽいと言われた。部品を取り寄せるのに時間がかかるみたいなので、ディーラーに行ってみることにした。

中古で買った車で、買ったときに車検をつけてもらったきり特に点検らしいことはしていなかったし、ディーラーへも持って行ったことはなかった。スズキのディーラーに行くとまだ電気がついていて開いてそうだったからほっとした。

店内の電気はついている(し、何より自動扉で中に入ることができた)のに人がいない。呼び出しのピンポンもベルもないからどうしたものかな、と思っていると奥の整備するところからお兄さんが出てきた。

例の謎の黒いひも状のやつを差し出して、事情を説明すると早速ボンネットを開けてみてくれた。この動作ですでにさっきのガソリンスタンドで見てくれたお兄さんと全く違うかった。さっきの人が、「まぁ~、おそらく……」という感じで説明してくれたのに対してこのお兄さんは、どういう状況なのかをわかりやすく、そして的確に教えてくれた。

直せるかどうかはやはり部品があるかどうか次第になると言われたが、それもすぐに確認してくれて、部品があるとのこと。しかも、閉店30分前なのにもかかわらずすぐにしてくれるという。

もうその時点でこのお兄さんへの好感度と信頼度が爆上がりやったわけで、忠犬ハチ公のようにいつまでも待とうと決めた。そんな大げさな覚悟とは裏腹に、ものの20分ほどで完了した。中古車で買ったからあんまり車の状態がよくわかってなかったけど、エアコンを使いだしてから聞こえるようになった謎の音が気になっていたので「実はこんなことが気になってまして……」とお兄さんに音のことも相談してみた。すると、考えられる原因の可能性を列挙してくれて、実際にまたボンネットを開けて音を確認したりなんだりしてくれて、フットワークの軽さと気さくに対応してくれる様子に感激してしまった。新しい町に越してきたことと、コロナのこともあるしあんまり誰ともかかわっていなかったので、こんな風に談笑しながら人と接するのもなんか家族・友達意外とは最近してなかったなぁと思う。

話を聞いてもらったら、オイルの交換時期をとっくに過ぎていることを教えてもらい、今度オイル交換がてら内部をもう少し見てみてくれるということになった。中古車やから、もしかしたら何人かのオーナーを転々として、みんなに「中古やし」的に乗り継がれてあまりメンテナンスしてもらえてなかったのかも?!というか、我々もそんなにしてなかったかも、とちょいと反省。

それにしても、あのお兄さんに車を見てもらえてほんまに助かった。車は毎日使うので、なんか部品が足りてないまま数日とはいえ走りつづけるのも不安だと思っていたから、無事に治ったのもうれしかったし、あのお兄さんのような人に直してもらえたのて本当に良かった。やっぱり、道具やものは大事にせなあかんし、信頼できる人に見てもらえたらほんまに安心感が得られるなぁと、コーナンで買いたかったものを買えずともなんかいい気分になって家に帰ってきたのだった。


2020-09-15

Bad Religion

 オアハカにいてるころからSpotifyを有料で使い始めた。無料で使っていたのがあまりにCMが多いので、メヒコでプロモーションをやっているときに安く始めたのだ。CMが無かったり曲をDLしてオフラインでも聞けたりするというのはやっぱりめちゃくちゃ便利で、無料トライアルが終わっても結局そのまま契約して使ったままになっている。サブスクって結局そうなってしまうんかな。でもまぁ、助かっているからありがたい。

長年新しいバンドを発掘するとかもしてなかったし同じ曲ばっかりを聞いてしまいがちになってたけど、Spotifyを始めてからはええ感じに自分の好きそうなジャンルとかをYour Daily Mixとしておすすめしてくれて新しいバンドを発掘できたりして楽しんでいる。

それでBad Religionのかっこよさに改めて気が付いて、めちゃくちゃにはまっている。Bad Religionがまだバンドの活動を続けていたのにも驚いた(だって、私が高校生くらいの時にはすでにゴリゴリに活躍していてたから、彼ら一体もう何歳なんや?!と)。なんと昨年2019年にはニューアルバムまで出して、現役バリバリでライヴ活動も行っているのだ。

Bad Religionは、いわゆるパンクバンドで政治や世界に対するメッセージがかなり濃いけど、そういう音楽をつくるってめちゃくちゃパワーがいると思う。怒りであったり、疑問であったりを抱かないといけないから。そしてそれらの感情はめっちゃパワーを使う感情である。それを一体、何十年続けているんや?!と思ったら、もう、Bad Religion----!!!!渋すぎる!!!!と改めて惚れてしまったのだ。

はまったらとことんやから、昔(そして最近のも)のインタビューを見たりしていて、

「メロディとリリックとどちらが大事と思いますか?」

という質問に対して。

「リリックやな。それが伝えたいことやから」

で、ごくりとつばを飲み込みながら聞いていると、こう続けた。

「でも、そのメッセージを聞いてもらうためにはいいメロディじゃないとあかん。だからもちろんいいメロディをつくることが大事。」

と言っていて響いた。

発信することは意外に敷居が低く誰でもができるけど、それを全員に受け取ってもらえるとは限らへん。受け取ってもらってはじめてそこにこめたメッセージとかが伝わるんやから、結構な道のりや。

最近のインタビューでは、最新アルバムに対して「めっちゃいいのができたから、これが俺たちの最後のアルバムになったっていいと思えるくらいだ」と話していた。

いいものをつくる、か。

それを何十年と続けていて、今も全力でかっこいい。憧れるなぁ。ああいうかっこええ大人になりたい。

そして、もうひとつBad Religionにしびれたのは、初期のアルバム(80年代!!)を聞いた時に、音も声も若いけど、何曲かに1曲はすでにだれがどう聴いても「Bad Religion」なのだ。そんな一番最初からすでに芯が完成されていて、そのイズムをずっと抱えたままよりBad Religionになっていっているというそのブレなさを見た(きいた)時に震えた。

かっこええ、Bad Religon。コロナでこんな時代になってしまったけど、今後もしどこかで見られるチャンスがあったら絶対に見にいきたい。

Temporary or forever

 久しぶりにFacebookをのぞいてみたけどやっぱりもうしっくりこうへんというか、無理というか。 アカウントを解除する、というやつにしてみた。将来的にまたONにするのかしないのか、それはわからへんけど、とりあえず今はもうええかな、と。